*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

densa / デンサ


<香 調> ウッディムスク
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml

<濃 度> Extrait de Parfum


トップ
ベチバー、サンダルウッド、ホワイトムスク、パロサント、露アコード
ミドル
ラスト



2017年発売で、Nebbia(ネッビア)コレクション最初の3種のうちの1つ。森の中で行く道を遮るような濃霧。

 

 

香りの核はなんとベチバー。イメージが暗い森の中に広がる濃霧だからか、ベチバーを軸とし、そこに微かなアクアノートを入れたんですね。ベチバーは精油ではなく合成香料で、その香ばしく少しケミカルなテイストが、ユニークな香りを作り出しています。以降はほぼほぼベチバームスクとなって消えていきますので、ベチバーがお好きな方であれば雨上がりのベチバーという雰囲気で楽しめるのではないでしょうか。

(07/06/2018)

 

 

ボトルキャップに綿を付けてしまうという斬新でなかったアイデアのスタイル。この綿の部分はキャップに付いているだけなので、引っ張ると細かくちぎれてしまいます。それでも綿なので良いのですが。もとに戻そうとすると、フエルト細工の時のように細かな針で叩かないとつながらないような気がしますが。使いまわしというか、既製品のボトルを使うことによって、価格も抑えられています。

液体にはグリッターが入り、キラキラとスモークのように立ち上るのですが、彼はキャップの霧(雲)のような綿と、この液体の中を漂うグリッターを、自分の口からつながる煙と捉え、息を吹き込んだイメージにも。

久しぶりに肌に乗せた香りも、やはり軸はベチバーでした。変わらない、香ばしいベチバーでスタートし、ウッディムスクとなって溶けていくのですが、トップには少しフルーティーさとバニラの甘さが感じられるようになりました。また、ベースにはクラシカルでドライなレザーノートも感じられます。アクアノートは気になるというほどではなく、露に濡れたグリーンノートのアクセントとなってトップを彩ります。技巧的ではなく、とてもシンプルな香りですが、霧が肌を包み込むという表現が合うような、肌に密着したウッディムスクとなりますので、使う方によって表情を変えそうです。

(29/12/2023)

 

 

2025年の春、このラインは全てボトルリニューアルを行い、その際に濃度はExtrait de Parfumに切り替わりました。基本的にフォーミュラは同じだと思いますし、スタッフも変わっていないと説明していますが、実際には感じ方が異なるのが濃度の違い。

濃度が上がったことで、トップノートのシトラスが落ち着き、オイリーでスイートなトップを持つEdPと違い、Extrait de Parfumはベチバーの香ばしさがトップノートから感じられるようになりました。一言で違いを表すならばBoldでしょうか。霧の向こう側にある世界が、霧の中でも感じられるほど、より力強く存在感を示している感じです。ロットによる多少り違いもあるのではないかと思いますが、目くじら立てるほどの違いはなく、双子の兄弟のような違い。でも、ベチバーが強く感じられることになったことで、世界観は伝わりやすくなったのではないでしょうか。久しぶりに濃度違いのレヴューでした。

(16/04/2025)

 

<Filippo Sorcinelli Topへ戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜