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Tu Es Petrus / テュ・エ・ペトラ


<香 調> フルーティーウッディムスク
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 100ml

<濃 度> Extrait de Parfum


トップ
ベルガモット、マンダリン
ミドル
ジャスミン、シダーウッド、デューフルーツ
ラスト
バニラ、トンカビーン、パチョリ、ムスク



2022年発売。90年代にヴァチカンで人気があった香りの追体験として作られたローマ店の限定品。最初は神学校の学生として、その後はオルガニストとしてヴァチカンにいたフィリッポにとって、誰もが使っていた香りの思い出だそうで、どこでもこの香りがしていたそう。タイトルはマタイの福音書16:18の中の一節、

 

Tu es Petrus et super hanc petram aedificabo ecclesiam meam
汝の名はペトロ。我はこの岩の上に我が教会を建てん

 

ペトロという名前はラテン語で岩という意味も持つようです。フランス人に多いPierreという名前もペトラのフランス語版ですので、聖なる由来が多いことがわかります。

 

 

最初、クミンのような男性肌の香りに感じていたのですが、それはトロピカルフルーツのビターな香りと共に広がります。マンゴーやジャックフルーツ、パッションフルーツのようなトロピカルフルーツはどこか苦味を持っているのですが、そのビターなフルーティーさが男性肌の香りとして広がるのです。系統は違うけれど、メンズの香りなのにフルーティーでセクシーなHanae MoriのHMを思い出してしまいました。スイートフローラルムスクをウッディノートが支え、そこに少しクセのあるフルーティーさが重なっているというもので、決してクミンが強いわけではなく、男性的すぎるわけでもなく、セクシーに広がっていくのです。ローマ店でしか試すことのできない香りですが、コロナ禍が落ち着き、ローマに旅する機会があれば、是非ともお立ち寄りの上でお試しいただきたい香りです。

(15/08/2022)

 

 

ローマ店の店長を任されているAlessioくんと仲良くなったこともあり、2024年春、シチリアに行く乗り継ぎのローマで一度市内に出て、ローマ店に立ち寄ることにしました。詳細はこちら。(有料会員コンテンツです)

 



バチカンにほど近い通りには、バチカンにちなんだお土産品や小物を扱う店が多くあるのですが、その中でFilippoは2つの店舗をオープンさせました。1つはもちろん香水店、もう1つはLAVSと名付けられた法王の衣類やアクセサリーを扱うお店。ローマ法王も彼の顧客ですし、神学校を出た彼の店には多くのバチカンの関係者たちも訪れていることでしょう。

ローマ店の限定品は彼らしい布をボトルキャップに覆わせたスタイルで、ただそれだけなのに特別な存在感を放ち、そっと布を持ち上げると布にプリントされたラベルが見えるようになります。

香りは上記のレヴューと変わらず、ビターなトロピカルフルーツがクミンっぽいアクセントと共に広がり、やがてはウッディムスクに溶けていくというもの。男性肌に感じられた以前よりもユニセックスに感じられるようになりましたので、何度か試すと印象が変わるかもしれません。アニマルノートも以前は少し感じられたのですが、慣れてくるとそうでもないのです。自分の肌から香るのももちろん良いのですが、これが聖職者たちから香っていたらクラクラするほどセクシーなのではないでしょうか。

ローマ店のオープンは10時。少し遅れることもありますが、オープン時間にオープンしないことがあるのもイタリアあるあるだと思ってご容赦下さい。ローマに行かれることがあれば、是非ローマ店にお立ちよりを。ミラノ店にはまた別の限定品がありますので、そちらも旅行者たちを喜ばせています。

(27/08/2024)

 

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