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Cherry Blossom / チェリーブロッサム


<香 調> パウダリーフローラル
<仕 様> レディース
<容 量> 35ml、30ml
<濃 度> EDT、P

トップ
ベルガモット、グリーンティー
ミドル
桜、チェリーフルーツ
ラスト
アーモンド、ハニー



 

2004年限定発売のグリッタータイプです。あまりに女性的なボトルと香りに購入を耐えていたのに、春になるとこの香りが毎年話題になることから、ついつい手にしてしまった方も多いのではないでしょうか。買ってから、発売と同時に買えば楽しむ期間も長いので、シーズン品は早々に購入すべし。

香りですが、桜餅の香りにグリーンティーを足して少しパウダリーにした感じです。ベルガモットは強くないです。若い方の購入も目立ちますが(確かにボトルもかわいいし)、決して「かわいい香り」ではありません。その辺りがゲラン。落ち着いた品のある女性の香りです。春だけの使用はもったいないですよね、春秋にしっかりと使ってあげたい香りです。

(30/10/2006)

2004年版のパルファムのレヴューを追記です。2011年の3月は震災で全国的に皆さまが桜を心地良く楽しめなかったことと思います。その分、今年はじっくりと楽しめるように・・・と模倣レシピを組んでみました。そのために分けていただいたパルファムなのですが、オリジナルのEdTと調香が違います。雰囲気も違うのです。1番顕著に違うのはトップのシトラスノートの強さですね。通常はEdTやサマーフレグランス等軽い香りとなる際にシトラスノートが増えるのですが、パルファムになってドカッと追加されているのがアジア限定品らしい解釈だと思いました。濃度は濃くなってもアジア向きなさっぱり感は失わないよう配慮されているのでしょう。時間の経過と共に上記のEdTのグリッターとそっくりな香りとなって落ち着くのですが、EdTと比較すると明らかに持続が違います。それでも、もともと全体が軽い香料で組まれているため、オリエンタルな香りのパルファムほどの持続はしてくれません。この仄かな甘さとムスクの柔らかさが日本人に受けた理由だと思います。全体的にとても柔らかくて優しげな香りが持続するのですが、ベースのサンダルウッドはEdTの方が際立っており、パルファムはムスクがかなり強めに感じられます。外国では少し物足りなさを感じてしまう儚さと主張の少なさだと思いますが、これぞ日本の文化に合致したスタイルなんですよね。資生堂の桜の香りよりも少し大人の桜となっています。

桜石鹸のパルファムよりもサンダルウッドの効いたEdTの方がゲランらしさを感じたため、3月の調香体験セミナーではパルファムを作りますが、パルファムの模倣レシピではなくEdTの模倣レシピのパルファム濃度バージョンとなります。

(31/01/2012)

 

1999年発売のこの香りは、10周年を祝ってAqua Allegoria限定再販され、その後2011年にLes Parisiennes Collectionに加わることとなりました。

トップ:グリーンティー、ベルガモット
ミドル:チェリー、ライラック、ジャスミン
ベース:パウダリーノート

香りは初代のものに近いようですが、やはり少し変わっています。今までの調香にはなかった軽やかなアクアノートが微かに加わっていることと、全体がEdPにしてはかなり軽めになっています。初代のものはEdTながら持続が良く、香りの軸も明確ではっきりとしているのに対し、この Les Parisiennes CollectionのCherry BlossomはHedioneの割合が更に増えてエアリーなEdCタイプの香りにした感じです。もともとの香りにはしっかりとサインのように組み込まれていたサンダルウッドが全く香らないのも大きな違いの1つです。現代風というか、ターゲット層を下げたという感じですので、往年のGuerlainファンには少し物足りない香りとなってしまっているかもしれませんが、どのように変わったとしても、やはり日本人にとってはとても手にしやすい軽やかな香りです。調香というのは時代と共に変わっていくのだ、ということを分かりやすく感じられる香りだと思います。。

(17/07/2013)

 

いろいろ集まりましたので、集合写真へと切り替えました。先日アップしたGuerlainの年代特定表に基づくと、画像は左から2000年、2001年、2003年、2004年、2004年の発売です。1999年のフラコンタイプが一番希少ですが、そちらは2000本の限定品でした。ロットナンバーを読み取ると、2000年発売のものと2001年発売のものは発売直前の2月生産であることがわかるのですが、画像をみると色が違います。色が飛ぶことはあっても薄くなることはあまりなく、濃くなる方が多いのが通常なのに対し、2000年の方が明るく、2001年の方が濃いというのは不思議なことです。これはきっと処方を変えたに違いない!! と香りを比較してみたのですが、たっぷりのシトラスが弾けてからグリーンノートが溢れ、やがて落ち着いたパウダリーフローラルへと変化していく様子は同じです。逆に、2003年のグリッターバージョンの方が2000年、2001年のものと違って感じてしまうのです。

 



時代と共に少しずつ変化してきたのだという様子を、並べて香ることで感じられるのはとても楽しいことなのですが、なかなかたくさん並べて香るチャンスはありませんよね。また桜の季節にはGuerlainを香るというセミナーを開催してお楽しみいただこうかと思います。

(19/12/2013)

 

 

 

 

 

 


 

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