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Sampleレビュー

■Wrap Me in Dreams (2020年)

夢に包まれて。それは、宮廷の庭。そこでは貴族たちの社交場となるイベントが日夜開催され、植物がそれらを彩っている。

 

 

トップ:ラム、ドライフルーツ、チェリー
ミドル:パチョリ、ウッディアコード、トンカビーン
ベース:ムスク、バニラ、パウダリーアコード、ツリーピオニー(牡丹)

チェリーが印象的に弾けてのスタートです。流行を意識したチェリーがブラックチェリー系に感じられるのはラムのエステルが効いているからかもしれません。チェリーリキュールってこういう香りだよね、と思っていると香りは次第にパチョリの香るオリエンタルへと切り替わり、チェリーは余韻を残してバニラに引き継がれ、チェリーオリエンタルとなって消えていきます。ピオニーのローズ調フレッシュフローラルはそれとわかるほどのインパクトはありませんが、全体が軽やかなオリエンタルになっていますので、おそらくはムスクの効いたフレッシュフローラルなのでしょう。オリエンタルさは持続をせずスイートムスクとなって消えていきますので、軽めなアンバーウッディノート、フレッシュノート、ムスクで軽やかにしたフルーティーオリエンタルです。


■Wear Love Everywhere (2017年)

ピンクのもこもこを着たラベルのデザインは、それを見につければ人生が明るくなり、幸せで満たされるという香りに。だからタイトルは愛を身につけて。

 

 

トップ:ピンクペッパー、ローズ、ベリー
ミドル:アイリス、マグノリア、ローズ、ヴァイオレット、ゼラニウム
ベース:バニラ、ホワイトムスク、ラブダナム、サンダルウッド

展示会では、2つの香りのサンプルを頂いたのですが、おそらくはベストセラーを下さったのでしょう。どの顔の印象もいわば普通で、突出した品質の良さは感じられないし、大きな個性も感じられなかったのですが、売れ筋というマーケットを意識した香りであることは間違いなく、日本市場にもど真ん中でヒットしそうな香りが多くありました。こちもそう。可愛らしいガーリーなバニラ強めのフルーティーフローラル。いつも時代も愛され系と表記されそうな香りは、ベリーがバニラと共にトップで弾けて少しグルマンかと思うほどでしたが、そこからローズ調のフルーティーフローラルへと切り替わっていきます。ベリー系のフルーツにはヴァイオレットが必要だし、ローズ調の香りも必須のため、この3つはとても相性が良いのです。それを支えるベースもサンダルウッドとバニラ、ムスクがメインで、あまり主張をしないタイプ。いや、バニラの主張は強めですので、最後はスイートウッディムスクとなって終わります。2000年代のEscadaというよりは、2010年代のLanvinやYSLのParisなどを彷彿とさせる香りです。(28/07/2025)

 

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