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Rose du Desert / ローズ・ドゥ・デセール


<香 調> フロリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 100ml
<濃 度> EdP Extreme

トップ
レモンブロッサム、ベルガモット、ユズ
ミドル
トルコローズ、ブルガリアンローズ、ヴァイオレット、アイリス、バニラ
ラスト
アンバー、ムスク、シダーウッド、パチョリ



2024年に発売された3種のCollection Les Ambresの中から、最初に選んだのはローズでした。調香は3種共にLuca MaffeiとAntoine Lieで、Antoine LieがLucaの会社に入ってから、とても積極的に調香しています。

 

 

アンバーというカテゴリの中で、アンバーローズというのは過去にいくつものブランドが手がけ、いわば一度飽和状態になっているようなテッパンな香りですが、やはり2人の調香は少し違っていました。

それはローズがローズらしく香るのに、それらはスパイスのような扱いで軸はオリエンタルなアンバーにあったこと。砂漠のローズと言えばDesert Rose (Adenium obesum)と呼ばれるローズとは縁のない植物が有名ですが、アラビア半島にはTa'ifというローズの産地があり、その香りをPerris Monte Carloで手がけたことのあるLucaは、夜明けに摘まれるバラの花をオリエンタルに表現したのです。

 

 

ローズの花弁に深みを持たせ、厚みのある香りにしていくにはヴァイオレットが不可欠です。だから、ローズにヴァイオレットを重ね、Iso E Superたっぷりのアンバーノートで包み込んだのです。シダーウッドはアトラスとヴァージニアと2種を重ね、そこにパチョリやぺルーバルサムで深みのあるアンバーノートに。意外なのはスパイスとしてシナモンだけでなくラベンダーが微量に使われていること。そして、微量ながらきちんとローズオイルも使用されています。

シトラスノートにスパイスとローズ、そしてアンバーウッディというよりもアンバーとウッディノートがそれらを包む、一番複雑なトップノートを過ぎると、香りは上着を脱ぐようにヴァイオレットオリエンタルへと切り替わっていきます。レッドボトルが似合うセクシーな流れ。EdP Extremeですが、やはり感覚的にはEdPで延々肌に残るタイプでもなく、オリエンタルなアンバーが仄かに優しく持続をします。

(26/03/2025)

 

 

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