2024年発売。中東を旅した日に見上げた夜空の星が、モスクの上に広がっていたとしたら・・・。星空の美しさをオリエンタルに表現した香り。

アンバーというよりもバニラ強めのバニリックフローラルが広がります。シトラスノートもわからないほどのバニラで、Iso E Superも多め。そうですよね、夜空をオリエンタルに彩るのにあまりシトラスは必要ないのかもしれません。それよりも暗めなオリエンタルノートの中に、カラフルなフローラルを散りばめた方が良さそう。そう感じさせるバニリックフローラルから、やがてはアンバーウッディ、アンバーグリスのオリエンタルなアンバーグリス系アンバーを経て、バニラムスクのオリエンタルとなります。フローラルノートはどれ1つとして明確な香り方はせず、欠片となっているところが星空らしい表現で、チュベローズのココナッツの香りがラストノートのムスクへと甘く引き継がれていきます。特別な斬新さはないけれど、乾燥した暑い国ではこれくらいの甘さがちょうど良く香るのかもしれません。

(01/04/2025)