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Etrango / エトランゴ


<香 調> スパイシーフローラルシプレ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 10ml
<濃 度> EDP

トップ
ベルガモット、クミン、サフラン
ミドル
ジャスミン、ローズ、カーネーション
ラスト
パチョリ、ツリーモス、シプリオール



11番目となった香りで、2023年発売。オリジナルのEtrangoは1929年に発売されていたものですが、調香は別でタイトルだけを引き継いだ形です。タイトルはフランス語のEtrange (奇妙な、不思議な)と英語のStrangeを重ねた言葉ですが、Tangoのような音でもある、と。

 

 

ベルリンそのものだという香りは、とてもユニセックスなハニーローズで始まります。トロリとしずくが滴るように甘いローズがゆっくりと肌を滑りますが、同時にクミンが可愛らしさを引き締め、香りに重厚感を出しています。それらを支えるのは往年のシプレベースで、オークモスではなく合成香料のモス系香料が使用されています。だから、シプレの部分が厚みはあるけれど軽やかで、少し土っぽいパチョリを更にシプレオールで強化し、ローズはジャスミンやカーネーションで肉付けしたというのが全体像。ジャスミンらしさやカーネーションっぽいクローヴの香りは感じられず、どちらかというとヴァイオレットを重ねたような厚みのあるスカーレットローズをハニーノートで包み込んだような香りで、そのフェミニンな香りをクミンやサフランのアクセントでユニセックスに、シプレのベースで大人っぽく仕立てているのです。ローズウードでもなく、レザーローズでもなく、ラストノートにはアンバーグリスがハニーと共に残ります。どの部分にベルリンらしさを感じるか、旅のお供にしたいところ。Rose Centifoliaが比較的ドライなウッディフローラルのローズだったので、こちらは少しハニーノートで変化を出したのでしょう。

(02/05/2024)

 

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