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蓮花 / はすはな


<香 調> フローラル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 30ml
<濃 度> EDP

トップ
レモン、グレープフルーツ、ユーカリ
ミドル
フローラルノート、ジャスミン、フェンネル、カシス
ラスト
サンダルウッド、パチョリ



2012年発売。アロマセラピーに使用する香料の中で、香水にはほとんど使われないものの代表がユーカリです。ユーカリの中の成分は湿布や樟脳のような爽快感がありますので、鼻の通りを良くしたりする効能があります。しかし、香水の場合は容量を工夫しないとペパーミントが全てを歯磨き粉っぽく変えてしまうように、全てを湿布に変えてしまうパワーを秘めているのです。この香りは蓮の花が開花する早朝の涼しげな爽やかさをユーカリで表現しようとしたのだと思いますが、ユーカリのエッセンシャルを使用してしまったがために、花の香りではなくなってしまったのです。ほの甘いフェンネルの香りとスズラン系のフレッシュフローラルノートが軽やかに香りますが、ユーカリがそれらを包み込んでしまっており、そのユーカリ自体が針葉樹のエッセンシャルに含まれる成分と酷似しているため、どうしても森林浴系バスクリンに感じてしまうのです。また、花の香りの成分も樹木自体の成分に含まれていたりするため、スズランっぽいLinaloolであっても他の成分と重なると針葉樹の葉のように感じることが往々にしてあるのです。また、ユーカリのカンファー香がシトラスノートの中の成分と重なり、スパイクラベンダーのようにも感じられます。

ファーニードルやパインニードルにウィンターグリーンを足したような湿布っぽい針葉樹の葉の香りに、とても軽やかな単品香料の合成フローラルノートを重ねたという印象で、エッセンシャルオイルに馴染みのない方、特にユーカリに馴染みのない方には悪臭にも捕らえられてしまいそうな香りです。でも、普段こういった精油に慣れ親しんでいる方たちにとっては、身近な精油だけでは表現できなかった香りが、合成香料を加えるとこのように表現出来るのだと教えてくれる1本だと思います。

ただ、この調香であればフローラルにするよりも初夏の登山のようなイメージで、グリーンノートを強くして爽快感のあるエアリーなフローラルウッディにしてしまった方が良かったのではないかと思います。ちょっとユーカリのパワーが強すぎですよ、これ。どうしてもカンファーな香りですっきり感を表現するのであれば、一部TerpineolやGivesconeに置き換えた方が美しかったのではないでしょうか。

そして、もう1点ボトルについてです。リニューアルして上記の画像のようなボトルになりましたが、かしめ部(液体を入れてスプレーを密着させる部分)の金具が丸見えで、7、80年代の安い香水みたいで残念です。かしめ部を隠す金具を1つ付けるだけで美しいスタイルになるのに・・・と残念でなりません。ボトルも香水の魅力の1つなのですから。

(01/06/2012)

 

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