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Nombre Noir / ノンブルノワール


<香 調> シプレフローラルムスキー
<仕 様> レディース
<容 量> 60ml
<濃 度> EdP

トップ
不明
ミドル
ラスト



1981年(国内は82年)でしょうか、資生堂から発売されたのはいいのですが、動物香料を使用していたことで有名です。セルジュルタンスの初期作品としても有名ですよね。この動物香料が安定して得られなくなったために二度と再販はありません、ときっぱり廃番になりました。ルタンスの作品であることと、香りがとても良いということで「名香」と言われる逸品です。

で、今回のボトルですが、60mlのフラコンです。EDPで60ml×2本あるわけですよ。香りはとても穏やかな香たちで、やはりムスクが強めに出ています。イタリアで動物性の香料(というか実物)を香ったのですが、動物性の中でも「ムスク」ですね。艶やかという言葉がしっくりくるような香りです。そこに「付けている」という香りたちではなく、皮膚から香っているという感じがするのでとても肌に馴染んでいるんでしょうね。こういう香り方をするからこそ、人気があったんだなぁ、きっと。

イタリア旅行中にふと立ち寄ったPerfumeriaでこれまた偶然に見つけてしまって、動揺しつつ購入です。2箱。まだ2箱あったのも買い占めれば良かったのですが、やはりホントにお好きな方の手に渡ることが一番です。

(05/07/2006)

この後何度かイタリアに行きましたが、当然翌年に売り切れてました。

(21/06/2010)

 

 

ハッと気づいたら、上記はレヴューになっていないですよね・・・。きちんと「香り」として説明しますと、まずローズアブソリュートがトップに香り、そこからモスとムスクが香りだします。基本的な構成はシプレローズムスクなのですが、フランキンセンスとかアイリスとかパチョリ、オークモス、クマリン、カルダモン、ジャスミン、チュベローズ、アンブレットシード辺りが入ってそうな感じです。後は、ローズアブソリュートの豪華さをβ-Damasconeとかで広げているようにも思えます。シャネルっぽいベチバーベースではなくて、飽くまでもしっとりとしたムスクベースなのが資生堂らしさだと思います。この香りの穏やかさ、ムスクという主張の柔らかさが日本人にはウケたのではないでしょうか。

 



動物性のムスクが安定供給云々と上記で記載しましたが、実際には使用禁止というか使用制限のかかったムスク(ムスクキシロールとかムスクケトン等)を大量に使用していたからなのではないかと思います。それほどアニマリックではなくてとにかく厚みがあるのです、ムスクに。調香は資生堂のハウスパフューマーのお1人だったJean-Yves Leroy氏なのですが、2004年に亡くなられましたので、復刻が難しいようです。

(07/07/2010)

 

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