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Cocktail Appalaches / カクテル・アパラシュ


<香 調> スイートフローラルアルデヒド
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 15ml
<濃 度> EDP

トップ
ギターウッドリキュール、アマレットアコード、ローステッドセサミ、バニラタバコ、ピンクペッパー、サフラン
ミドル
ラスト



2024年発売。HeadlundのReturn to No Man's Landという曲にのせた香り。ギタリストはMartin Edelfeldtという方で、アコースティックギターにスチールギターが重なるサウンドがゆっくりと流れていきます。

 

 

曲に合わせたイメージは、ウエストヴァージニア、21:32。ギターを作る木材で蒸留して得られたカクテルを香りとして表現したもの。樹木を燃やして蒸留するものではないですが、日本ではすでに樹木そのものからアルコールを作り出し、それからお酒を造る技術が特許申請され、製品化に向けて動いています。(大阪万博で公開となります)

そのイメージで、ギターからお酒が造れたとしたら。それはどのようなカクテルになるのだろうか。

 

 

それはたっぷりのアンバーウッディノートを軸に、バニラをこれまたしっかりと効かせ、バニラアンバーウッディのウッディノートをサフランで柔らかくしたトーンです。バニラの甘さにアクセントを添えたのはアーモンドリキュールのアマレット。そして、ほとんど感じられないほどのローストした胡麻の風味。樽の中で寝かされたウッディリキュールが熟成の過程を経て甘さを増していくような、温かみのあるバニラウッディ。タバコの香りもあるようですが、感じられるほど強くはなく、全体がスイートウッディとなっており、それ以外はアクセントに留まっています。主軸が明確な分、イメージも伝わりやすい香りですね。

ウッディノートとバニラのコンビネーションで香料の品質を上げていくとGuerlainDouble Spiritueuse Vanilleが思い出されますが、こちらはアンバーグリス調のアンバーウッディが強めな点、スモーキーさや力強さが控えめな点が違い、全体像も似てはいません。時間と共に肌に残る残り香はカラメルバニラなグルマン調で、昨今のグルマンブームに沿った香りと言えるでしょう。

(28/03/2025)

 

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