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Piano Santal / ピアノ・サンタル


<香 調> ラクトニックウッディムスク
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 15ml、100ml
<濃 度> EDP

トップ
サンダルウッド、シダーウッド、ホワイトムスク、スキンアコード、ベルガモット、アンブロキサン、ミルク、キャラウェイ
ミドル
ラスト



2019年発売。Jean Jacquesの調香で、ピアノの音色で目覚めるベッドタイム。試作品を香った時、この香りでは間違いなく二度寝すると笑った思い出。

記憶の中にあった香りはとてもラクトニックなサンダルウッドで、パウダリーにも感じたのですが、肌の上ではそれほどパウダリーノートは強くはなく、ミルキーで甘いサンダルウッドが静かに広がっていきます。ミルクをミルクらしく楽しめるフレグランスはそれほど多くはないのですが、Firmenichがとてもミルキーなサンダルウッドの香料を発売しているので、どうしてもそれに思えてしまいます。もともと質の良いサンダルウッドはココナッツ調の甘さがあるため、ココナッツと一緒に使われることが多いのですが、これはそこをあえてミルクに置き換えた香り。でも、やっぱり二度寝すると思います。

(01/08/2022)

 

 

ウッディノートをたっぷりと使用し、ムスクで柔らかく包み込んだラクトニックなウッディムスク。サンダルウッドにココナッツはど定番というかとても教科書的ですが、ミルクにしたことで朝、寝起きという時間帯につなげていったのだと思います。ウッディノートはとてもロースタートで、精油をたっぷりと使用するとウッディノートの中でもトップノートに相当するおが屑香やピネン類が香ってしまうため、この香りではその邪魔な部分をなくすよう、合成香料に置き換えています。だからしっかりとウッディノートではあるけれど、精油感のあるウッディノートではないんですね。精油が漉いた和紙のような手触りだとしたら、合成香料で再現した香りはなるらかなシルクのようで、ひっかかりのないトーンでムスクに引き継がれていきます。合成香料を使用したことでトップノートがなくなったわけですが、そこに加えたのがベルガモットとアニス調のキャラウェイでした。このキャラウェイが特徴的で、この香りをユニークなものとしています。どうしてトップにキャラウェイを配したのか、なかなか想像がつかないほどユニークな発想で、ドライフラワーを飾ったようなアニス調のアロマティック香が陽だまり感のアクセントを添えています。

(21/11/2024)

 

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