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Rose Trombone / ローズ・トロンボーン


<香 調> スイートフローラルアルデヒド
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 15ml
<濃 度> EDP

トップ
ローズ、ペッパー、グレープフルーツ
ミドル
クリーンアコード、クーパーノート
ラスト
バニラ、ラム、サンダルウッド



2017年発売。Nicolas Benedettiというトロンボーン奏者によるハーレムのジャズクラブの音楽。ドレッドヘアの若い奏者です。音源はこちらから。

 

 

とってもユニークな香りです。肌に乗せた瞬間は、少し可愛らしいフルーティーさが顔をのぞかせたのですが、瞬間にアルデヒドや金属的な香りを含んだスイートローズに切り替わっていったのです。クリーンアコードはアルデヒドやオゾン系、クーパー(銅)の香りはメタリックな香りを使用しているのだと思います。でも、そこが際立ちすぎないようにバニラの甘さで浮き立たないように押さえ、個性的だけど変ではない香りに落ち着きます。混沌としたジャズというか、いろいろな要素を感じさせるジャズらしいテイストというか、こちらもとてもサウンドに合った香りですよ。ローズがフェミニンでなく、クールな姿となっているあたり、そこがメインなのではなく、全体を表現するための1つのエッセンスに過ぎなかったのだと語っているようです。

(30/01/2018)

 

 

最初に発売された5種の中では一番個性的な香りでした。調香はAnne-Sophie Behaghel。香りの軸はフロリエンタルというよりもスイートローズで、オリエンタルなアンバー、アンバーウッディなどのベースはあまり感じられません。アルデヒドにグレープフルーツやペッパーが重なると、シャンパンのような飛沫っぽい雰囲気を感じさせることがあるのですが、こちらもそうした効果を狙ったのではないでしょうか。ただ、それよりもメタリックに感じられるアコードがスイートローズに重なって広がるのです。そのメタリックな部分はRose oxideなどの香料が使用されているのですが、柔らかなローズペタルに金属的な硬いアコード、ナチュラルとケミカルという相反したコントラストが香りを楽しいものへと変化させています。

15mlのボトルは詰め替え可能なスタイルで、スプレーが取り外せます。液体はベージュピンクで、ラベルにQRコードを印刷している辺り、とても現代的なサンプルの姿だと思います。

(05/10/2023)

 

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