新宿伊勢丹で取り扱いをしていた頃は他のブランドの他の製品たちに埋もれてしまっていたほど個性のない香りに感じていたのですが、肌に乗せるとレモンがスパークして気軽に使えるフレッシュさを心地良く感じます。ファッションブランドにはない質の良いフレッシュさ。Palazzo VecchioのLimone di Siciliaに通じるビターさを持ったレモンにペッパーが重なるのですが、レモンもペッパーも持続力に欠ける香料です。それらを補佐しているのがゼラニウムなんですよね。ミドル以降はレモンの残り香にゼラニウムとクローヴが重なって薄っすらとした清潔感のある残り香が漂います。クローヴやシナモン、オールスパイスはあまり判らないのですが、トップからアイリスっぽいパウダリーさを瞬間感じていたのはセントジョーンズワートだったのかもしれません。セントジョーンズワートはLysにも使用されていますが、薬効が強いためにハーブティーやアロマの方が有名で、香水には滅多に使用されない香料です。

メンズとして発売されていますDecibel de PSSは同じ香りですのでご注意を。

(21/01/2011)