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Osmanthe Liu Yuan / オスマント・リウ・ユアン


<香 調> フルーティーフローラルウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> EDP

トップ
マンダリン、カシス、グリーンノート
ミドル
オスマンサス、ジャスミン、アイリス
ラスト
アプリコット、パチョリ、レザー、ムスク



2023年発売。中国の蘇州にあるLingering Garden (留園)のオスマンサスをテーマとした香り。もともとキャンドルが先行して発売されており、フレグランスが後発でリリースとなったのでした。

 

 

留園は日本庭園の中国版のようなガーデンで、日本古来の庭園が中国文化の影響をそのまま受け継いでいることを実感させます。Le Jardin RetrouveはClalaが長く中国での仕事をしていた関係もあり、中国とのコネクションが太く、中国国内の顧客層も厚いため、こうした商品を作ったのでしょう。

 

 

展示会とは別に、会場近くのホテルにて会期中にローンチパーティーが開催されました。残念ながら最後までは出席することが出来ず、先に会場を後にしなくてはならなかったのですが、お二人と挨拶をしてお祝いの言葉を伝えるという目的は果たせました。

 

 

パーティー会場はインスタ映えなどを意識した撮影コーナーがいくつか設置されていたので、インハウスパフューマーであるMaxence Moutte(Max)とポラで撮影してみたり。そして香りについても話をしました。僕がオスマンサスの成分を知っていることもあり、合成香料名だけで会話が通じる、同業者ならではの楽しみ。

香りは、とても日本人に馴染みのあるオスマンサスとなりました。少なからずアブソリュートも使用されているようですが、そこまでワイルドではなく、トップではフルーツの甘さが際立ちながらスタートし、時間と共に馴染みのあるオスマンサスへと変化していきます。オスマンサスのフレグランスはレザーがベースに強く入っているタイプや、それに合わせてスモーキーにしたもの、逆にフルーティーフローラルで可愛らしくしたものなど様々です。でも、この香りは風に乗って運ばれるフルーティーなオスマンサスを掬い取って集めたようなまとまりで、全体としてオスマンサスアコードに感じられます。レザーの部分はクラシカルなタイプが使用されていますが、それとわかるほど強くはありません。パチョリもアイリスも顔は出さず、そっとオスマンサスアコードをリアルに感じさせる役目で配されています。アブソリュートが強すぎると好き嫌いが分かれるワイルドなオスマンサスですが、合成香料あってこその再現で、90.8%がナチュラルだそう。香料は15%ほどでしょうから、シトラスやパチョリ、わずかなアブソリュート以外はほぼ合成香料だと思います。でも、美しい香りにするには合成香料が必要なんですよね。

(29/09/2023)

 

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