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Sampleレヴュー

■Neon Lights (2025年)

80、90年代のミラノのナイトライフをテーマにNathalie Feisthauerが手がけた香り。もちろんイメージされたのはディスコのミラーボールです。

 

 

トップ:ベルガモット、カルダモン、コリアンダー、クローヴ、イランイラン
ミドル:チュベローズ、ストロベリーアコード、ゼラニウム、ヘリオトロープ、ハニーアコード
ベース:シダーウッド、ベチバー、アンバーアコード、グルマンバニラ、トンカビーン、ムスク

何だかとてもあの頃感のあるトップで始まりました。ストロベリーのフローラルブーケにカルダモンやクローヴが重なるユニークさで、フェミニンなパーツとマスキュリンなパーツがくるくると入れ替わるような感覚になるのがミラーボールにピッタリで、ビニールのような、薬っぽい(身体に悪そうな)駄菓子感を感じる背徳感。可愛らしくはないユニセックスなラストノートに切り替わっていく様子は、ディスコの最高潮からやがて混沌とした朝を迎えるようでもあり、少女的なストロベリーがディスコで揉まれ少し穢れ、大人になっていく姿おも感じさせるのですが、このトップノート、何があの頃感に通じるのかと思ったら、昔懐かしいトイレの黄色い消臭芳香ボールを思い起こさせたのでした。ラストノートはバニラチュベローズの余韻を感じるスイートフローラルムスクとなって終わります。(17/06/2025)

 

 

■Piazza Affari (2022年)

ミラノ証券取引所前にある中指を立てた「L.O.V.E.」というモニュメントが有名なAffari広場をタイトルとした香り。

トップ:ピンクペッパー、カルダモン、ブラックカラント、ライム
ミドル:ゼラニウム、ラベンダー
ベース:シダーウッド、ベチバー、パチョリ

結構オーソドックスなメンズだと予想していたのですが、そのままどこぞのファッションブランドから発売れさてもおかしくないほど、どこか懐かしさを感じるメンズのフゼアです。フゼアの軸であるラベンダーとゼラニウムにパチョリが広がるのですが、少し若々しさを感じるのはクマリンがないからかもしれません。オーソドックスな良さを感じるタイムレスな香りもミラノらしいと言えるでしょう。(11/11/2022)


■Panettone (2021年)

イタリアらしいパネットーネがクリスマスに向けて加わりました。陽気なお祝いムードの季節であるクリスマスを盛り立てるパネットーネですが、コロナ禍での発売は少し違ったニュアンスが含まれていたのかもしれません。

トップ:ビターオレンジ、マンダリン、ジンジャー、キャロットシード、ダヴァナ
ミドル:ラム、イモーテル、タジェット
ベース:バニラ、ビニールグアイアコール

こんなグルマンは初めて。あぁ、これはそば粉のニュアンスだったんですね、という香ばしさが広がります。クッキーっぽかったり、そば粉のガレットだったり、ドライフルーツの入ったパネットーネだったり、いろいろな要素が詰まったグルマンです。この香りはキャンドルにしたらクリスマスを楽しく彩ってくれそう。トップのインパクトは絶大ですが、グイグイと主張することなく肌に馴染むところもポイントが高いのではないでしょうか。(11/11/2022)


■Naviglio (2021年)

マルセイユソープにマリンノートを合わせたモダンなコロンというテーマの香り。ミラノにはVicolo dei Lavandaiという洗濯場として使用されていた運河の路地があめのですが、今ではおしゃれなショップやカフェ、レストランのある地区へと生まれ変わりました。その昔の様子をイメージした香り。

トップ:マルセイユソープアコード、ベルガモット、ネロリ
ミドル:ラバンジン、ペティグレン、ベチバー
ベース:シダーウッド、ホワイトムスク、アクアノート

マルセイユソープのイメージが強く、ソーピーなフゼアをイメージしていたら、コロンがテーマだったことを思い出すとても明るいシトラスで始まりました。あぁ、これはコロンだ。マルセイユソープな部分はトップではなくベースに近いところでムスクと一緒になって香り、微かに入っているであろうアルデヒドはアクアノートと重なって広がります。(11/11/2022)


■Basilica (2021年)

バジリカとは聖堂のこと。イタリアではその教会や聖堂を治めている司祭のレベルによって名称が変わりますが、バジリカは法王から特別な権利を与えられたものに限られます。香りはキャンドルライトとフランキンセンスの香りに。

トップ:タイム、ローズマリー
ミドル:ホットミルクアコード、ラブダナム、フランキンセンス
ベース:シプリオール、シダーウッド、サンタマノール

ミルクとフランキンセンスとシダーウッドにサンダルウッド。となると、自然とパロサント風にまとめられているのだろうと予測が付くのですが、そのニュアンスに重なるのがタイムとローズマリーのアロマティックなトーンでした。特にローズマリーはフランキンセンスの樹脂香を際立たせ、トップをフレッシュに彩ります。後半はパロサント風に落ち着くのですが、ココナッツ調の香りが控えめで、最後まで甘く穏やかに終わります。(10/11/2022)


■Galleria (2021年)

ミラノと言えば有名なドゥオーモのそばのガレリア。観光客で賑わう豪華なアーケードでは、カフェでくつろぐひと時が香りとなりました。

トップ:レッドフルーツ、コーヒー、シトラスノート、ダヴァナ、ヴァイオレットリーフ
ミドル:ビターオレンジ、キャロットシード、アイリス、レザー
ベース:サンダルウッド、パチョリ、アンバー

これはある意味とてもユニークです。それはキーノートがアーシーでパウダリーなキャロットシードだから。あまりキャロットシードを軸としたフレグランスはないのですが、これはアイリスとレザーに合わせてまとめられており、個性の光るレザーとなっています。アーシーな部分をパチョリで強化し、パウダリーな部分をアイリスで強化し、フルーティーな部分にはビターオレンジを足したという、全体的にキャロットシードを強化した調香となっているのが特徴です。(10/11/2022)


■Diurno (2021年)

昼間の、という意味のタイトル。昼間のミラノの喧騒。歩き回って疲れた営業担当、イタリア人らしいクールなビジネスマン。シャワーが必要な労働階級の人たち。あらゆる人々を公共浴場にあるギリシア神話の健康の女神ヒュゲイアが見守っている。

トップ:アマレットアコード、ラベンダー
ミドル:セージ、ゼラニウム
ベース:シダーウッド、ホワイトムスク、アクアノート

アマレットはイタリアのアーモンドリキュールなのですが、アーモンドがツンと弾けて始まるフゼアとなりました。アーモンドに続くのは紛れもなく古典的なフゼアで、微かなアクアノートが公共浴場のイメージから導かれた香りであることを物語っています。ベースがオリエンタルではないため、アロマティックなトーンが持続し、清潔感のあるフゼアとなっています。保守的で古き良きものを大切にするイタリアらしい香りと言えるかもしれません。(10/11/2022)


■Brera (2021年)

ミラノの中でもファッションやギャラリーなどで賑わうおしゃれなエリア、それがブレラ地区。パフューマリーやプロフメリアも多くあります。

トップ:ベルガモット、チリペッパー、サフランアコード
ミドル:ジャスミン、ローズスーパーエッセンス、ゼラニウム
ベース:パチョリ、ラブダナム、バニラ

サフラン調のローズをオリエンタルなベースで支えたという香り。ブレラ地区に相応しい、少し個性的でクールなタイプで、ファッションフレグランスというよりもニッチなフレグランスを意識した、個性を好む人たちのための香り。アンバーローズやパチョリローズの変形版ではなく、オリエンタルなベースに比重を置いた香り。(09/11/2022)


■Cortile (2021年)

イタリア語で中庭を意味するタイトル。どのような人々の家にも中庭があり、そこではジャスミンが香っている。コーヒーがあるのはマンマがコーヒーを飲んでいる様子からだそう。

トップ:ベルガモット、コーヒー、シナモン、ヴァイオレットリーフ
ミドル:サンバックジャスミン、チュベローズ、オスマンサス、イランイラン
ベース:アンバー、サンダルウッド、スエード

あぁ、これは全体としてサンバックジャスミンのアコードのような香り。清々しく美しい、爽快なジャスミンが広がります。インドールも強くはなく、グリーンノートも強くはなく、フローラルブーケというよりもジャスミンのシングルフローラルトーン。大きな個性はないけれど、いつだって気兼ねなく使える気分転換の1本になりそうです。アクアアレゴリアみたいですよね。(09/11/2022)


■La Prima (2021年)

エリートなミラネーゼたちがシーズンが始まる準備をしている。つまりはファッションショーのシーズンの華やいだ女性たちのいでたちを香りにしたもの。

トップ:ベルガモット、カルダモン、ダヴァナ
ミドル:オレンジブロッサム、オスマンサス、ジャスミン
ベース:ファーアコード、バニラ

ピーチとアプリコットの可愛らしいオスマンサスアコードに重なる、渋めのダヴァナとカルダモン。オスマンサスの中にあるレザーノートをファーのアコードに引き継がせ、少し滑らかな、フルーティーウッディなレザーへと変化させています。とてもユニークなフェミニンさで、ベースのバニラは強くはなく、今までにあまりないスタイルで楽しませてくれます。(08/11/2022)


■Derby (2021年)

ミラノの競馬場がテーマとなりました。オッズを計算する男性たちと、お互いの帽子を誉めあう女性たち。

トップ:ガルバナム、イエローマンダリン、ヴァイオレットリーフ、ラベンダー
ミドル:ミモザ、チュベローズ、イランイラン
ベース:パチョリ、サンダルウッド、ベチバー、オークモス

とてもクラシカルなトーンの香りです。ガルバナムのグリーンと共に香るのが、ヴァイオレットリーフアブソリュート、ミモザ、オークモスなのです。ラベンダーまであったのか、と驚かされ、昔々のヴィンテージ感を大切にして作られたような香り。シプレと言えばシプレだし、ヴァイオレットリーフが少し生臭くも感じられるけれど、それはそれでテーマとなっている場面には合っていて、ラストノートはモスが柔らかく肌に残ります。ミモザの香りを作る時には合成香料のキュウリ調のヴァイオレットリーフ香料を使用するのですが、この香りはその部分を漁港のように少し生臭くも感じられるアブソリュートを、オークモスと共に使用してあるのです。ユニークだなぁ。(08/11/2022)

 

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