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Eau Absolue / オー・アプソリュ


<香 調> シトラスウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 5ml
<濃 度> EDP

トップ
シチリアンベルガモット、クレメンタイン、レモンぺティグレン、チャイニーズリツィアクベバ、エジプシャンゼラニウム、ジャワベチバー、ハイチベチバー、ジャマイカンベイリーフ、ペルーピンクペッパー、ヴァージニアンシダーウッド、ムスク、ラブダナム
ミドル
ラスト



2011年の11月に彼女が調香していた香りの蔵出しとして、2013年4月発売。地中海が大好きだった彼女の作った、EdP濃度のオーデコロンです。

オーデコロンをイメージすると少し違っているのは、ハーブが控えめでウッディノートが強いこと。肌に乗せた瞬間こそシトラスノートが弾けますが、すぐそこまでウッディノートが迫っているような感じで、すぐにウッディノートの波にのみ込まれます。ベチバーが主体のウッディノートのはずなのに、ベチバーの中の香ばしさが際立たず、アニス調の甘さに補佐されたシダーウッドのような香り方をしているのがとても面白いところ。これが男性調香師であれば、もっと力強く香ばしいベチバーとして組み立てていたのではないかと想像するのですが、やはりこの香りは女性が手がけた柔らかなウッディノートなのです。

いわゆる入浴剤系ではないのですが、温泉地の木の露天風呂だったり、木の温かな雰囲気がお好きな方には、このミドルからラストノートがとてもフィットすると思います。

(27/09/2013)

 

うーん、改めて香るとトップにあるリツィアクベバであろう精油中のシトラールがトップで弾けるのですが、それがレモングラスを思わせるクセがあるため、一般的には好まれづらかったのかもしれません。精油に慣れている方には違和感のないアロマティックノートですが、どうしても香水となると洗練された美しさではなく荒々しく(ワイルドに)感じられてしまうから。

香りはそこから上記のレヴューのようにベチバーを主体としたウッディノートの波に飲み込まれ、優し気なハニーウッディムスクとなって終わります。この香りをもっと美しく洗練された形にしていくとNishaneCologniseに近くなると思うのですが、濃度的にEdPであっても軽やかで持続が短めなのは仕方のないことで、Cologniseの方が持続します。

ただ、数あるラインの中に1つくらいはコロンが必要だし、ありきたりなスタイルよりはワイルドくらいの方が個性があってニッチなスタイルを感じさせます。そんないろいろを考えさせてくれた香り。

(17/12/2024)

 

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