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Violette Fumee / ヴァイオレット・フーム


<香 調> アロマティックフローラルウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 5ml
<濃 度> EDP intense

トップ
地中海ラベンダー、カラブリアンベルガモット、バルカンオークモス
ミドル
ヴァイオレット、エジプシャンヴァイオレットリーフ、トルコローズ、ハイチベチバー、クラリセージ
ラスト
ソマリアンオポポナックス、ソマリアンミルラ、カシュメラン



Les Nombres D’Orシリーズとして2013年9月に発売となった香りです。もともと、この香りは彼女のビジネスパートナーJeroen Oude Sogtoenのために作られたオリジナルレシピだったのだそうです。それを世界でシェアすることに決めた、と。だから少しメンズっぽい要素が強いんですね。

たっぷりのシトラスノートが香り、あれ? オーデコロン? と思いきや、しばらくしてヴァイオレットがヴァイオレットリーフと共に香りだします。ヴァイオレットリーフの利いたヴァイオレットとなっていますので、キュウリのようなグリーンノートがフローラルに重なって香ります。トップのラベンダーは強くはないのですが、どこかサフラン調の雰囲気というか、ソフトなレザーノートがあるように感じるあたり、男性的に感じられる方もいるのかもしれません。予想ではもっと男性的になっていると思っていたのですが、それほど力強い香りではなく、ヴァイオレットがドライな樹脂香の中に包まれて消えていきます。カシュメランというのはウッディ系のムスク香料で、メンズの香水によく使われる香りなのですが、近年ではカシミアノートとして幅広く使われるようになりました。フェミニンな香りではありませんが、女性が使えばかっこよく、男性が使えば少しインテリ風なイメージになるかもしれません。

香り自体はEdP intenseとして作られており、濃度が通常のEdPより濃厚となっているのですが、香り自体は軽やかです。軽やか過ぎるからintenseにしないと物足りなく感じられたのではないでしょうか。ですから、1番楽しめる濃度にした、ということなんでしょうね。

(27/09/2013)

 

久しぶりに肌に乗せたのですが、Fumeeというからにはスモーキーだったっけ? という曖昧な記憶でした。シトラスが弾け、そこから広がるヴァイオレットリートとヴァイオレットの香り。それは上記のレヴューの通りにどちらかというと少しメンズっぽいトーンで広がっていくのですが、ラベンダーはそれとわからないほどで、フゼアでもないためクラシカルなメンズ香というわけではありません。逆に、肌で温められたらセクシーに感じられそうなインテリ風の香りで、白いスーツを着こなすJeroen自体に合いそう。

ローズやミルラというフロリエンタルな部分は肌に残るラストノートに少し感じられる程度で、全体的にはとても軽やか。調香のような香りであれば天然香料率高めで構成されているように思われますが、調香には書けない合成香料が香りを軽やかにリフトアップしていますので、アロマブレンドではなく香水らしいまとまりです。

とても良い香りだし、パワフルで延々残るタイプでもないし、アンバーグリスが強めなものでもない。だけど、これでなくてはならないという個性がないのも確かで、ヴァイオレットリーフ、サフランにレザーとなれば王道にDiorのFahrenheitがあるわけだから、もっとそこを意識したMonaバージョンのFahrenheitっぽいテイストにしたら面白かったのかもしれません。でも、これはこれで僕は好きですけど。

(18/12/2024)

 

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