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Mohur / モフール


<香 調> スパイシーフローラルウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 60ml
<濃 度> EdP

トップ
カルダモンアブソリュート、コリアンダー、アンブレットシード、キャロットシード、ブラックペッパー、エレミ、トルコローズ、モロッカンローズアブソリュート、ローズアコード(約11%)、ジャスミンアコード、アイリス、アイリスアコード、サンザシ、アーモンドミルクノート、ヴァイオレット、レザー、サンダルウッド、アンバー、ホワイトウッド、パチョリ、ラオスウード、シャムベンゾイン、バニラ、トンカビーン
ミドル
ラスト



2011年発売。ムガール帝国第4代皇帝Jahangirの妻、Noor Jahanをテーマにした香り。影の実力者だった彼女は、皇帝の死後に幽閉されてしまいます。その後の彼女は幽閉された場所で母から教わった香水作りを生涯行っていたのだそうです。

 

 

コリアンダーの際立つシンプルで美しいスパイシーローズで幕開けです。サンザシとアーモンドのクリーミーで甘い部分はスパイスのようにアクセントとなって組み込まれ、花々の花弁を艶やかに感じさせてくれます。その奥から次第に香りだすのがパウダリーなウッディノートで、レザーもバニラもパチョリも全てがウッディノートを装飾しています。ミドル以降はローズ以外のフローラルが薄れてアンバーウッディノートが残りますから男性でも使えますよ。軸となっている香りがローズとウッディノートですが、どっしりとしたアンバーノート強めのオリエンタルウッディではなく、複雑な調香に反してとても繊細に感じられます。

(25/11/2011)

 

Mohur Extraitのフルボトルはありましたが、EdPは手元になかったため、改めて別ページにて再レヴューです。ボトルには新たにチャームが付けられ、色分けされました。ラベルがないため、余計な装飾のない美しいデザインです。(今まではボトル底にあるラベルを見ないとどの香りかわかりませんでした)

 

 

コロナ禍の最中に亡くなられたNeelaのお母さまが愛用されていたのはこのEdPだったそう。コロナ禍で帰国することも出来ず、葬儀に参列することも出来ず、オンラインでお別れをしたのだと。

チャームカラーはピンクで、久しぶりに肌にのせたEdPはExtraitよりもずっと軽やかで、フレッシュなローズで始まります。一通りのフレッシュなスパイスがローズと共に広がった後に、パウダリーなアイリスと土っぽいキャロットシードに切り替わり、少し土っぽいパウダリーフローラルウッディとなります。そこからレザーを微かなアクセントとしたフローラルウッディへと変化していくのですが、いろいろ複雑な調香であるのにも関わらず、シンプルに感じられるのはバランスがあってこそ。華やかで美しいローズではなく、少しワイルドなまでの渋めなトーンを含んだローズで、とてもユニセックスなまとまりです。シンプルで少し儚げに感じられるのがEdPで、もっと存在感が感じられるのがExtraitです。

(16/05/2024)

 

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