*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Nemus / ネムス


<香 調> ウッディオリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> Extriat de Parfum

トップ
ベルガモット、レモン、ジンジャー、セドラ、シダーウッド、クラリセージ、フランキンセンス、ナガルモタ、ウード、ティー、パチョリ、ゼラニウム、アンバーグリス
ミドル
ラスト



Neelaはコロナ禍前からこのラインに取り組んでいたのですが、コロナ禍で全てが中断され、その間に様々な出来事があり、感情を揺さぶられました。そこから生まれた3つの香りはFragments、つまりFragrant Elements(芳香成分)と名付けられました。自然の芳香成分、心、明確さ、優しさ、感情、論理的思考、輝く知性、スキル、エゴ、人生、関係、自分自身、大混乱、崩壊、対象、エナジー、フード、アート・・・。コロナ禍で見えた、体感した全てのものを込めて。50mlのExtrait de Parfumが160ユーロで発売に。

 

 

2022年発売。視覚的にグリーンに感じられる、再生、復活を感じる香り。タイトルはラテン語で森を意味しています。

さぞかしアロマティックでウッディなのだろうと想像すると、意外なほど甘さの際立つオリエンタルな香りでした。トップではシトラスノートがあることでシトラスキャンディーに感じられたのですが、香りはゆっくりとオリエンタルウッディへと変化していきます。樹脂系のダークなオリエンタルではなく、ハニーノートとバニラのコンビネーションによるオリエンタルノートで、1つ1つのパーツはそれほど明確に現れません。後半は少しメンズ調になっていきますが、イメージされたのは森ではなく、ミャンマーのマンダレーで訪れた黒色建築の寺院の様子でした。低く響く読経と静謐な空間が似合うウッディオリエンタルです。

(02/05/2022)

 

 

Bertrand Duchaufourらしい調香の1つ。トップに感じられていたスイートビターなトーンは、何度か試しているうちにファーバルサムやイモーテルアブソリュートなどに通じる樹脂系のレーズン香にシトラスノートやスパイスが重なった形にも感じられるようになりました。基本的にはそうしたスイートビターな樹脂香がアロマティックなウッディノートを従えてスタートするのです。精油感強めの香りですが、樹脂香の部分は再構築されたアコードかもしれません。

 

 

ダークな樹脂香にスパイスを重ねて行くのはとても彼らしい調香ですが、それらを重くなりすぎないようにバランスを取っているのも彼らしさ。特にExtrait de Parfumですから、高濃度でも重くないという調香が今の時代なのです。どうしてこの香りがグリーンに感じられたのか、そこは人それぞれだとしか言えませんが、僕のイメージではダークブラウンで、良薬口に苦しということわざを思い出してしまうほど、漢方にも通じる香りです。

市場がファッションフレグランス一色だった頃、Serge Lutensが個性的な香りでマニアたちの心を惹きつけました。そこからL'Artisan Parfumeurなどがそうした個性的なオリエンタルをリリースしていったわけですが、この香りはあの時代を彷彿とさせます。

(09/12/2024)

 

<Neela Vermeire Creations Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜