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Purpureum / プルプレウム


<香 調> フレッシュアロマティックムスク
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> Extriat de Parfum

トップ
トンカビーン、コーヒー、カカオ、ドライフィグ、ダークラム、リコリス、マグノリア、イモーテル、ラブダナム、ブラウンタバコ、ミルラ、レザー
ミドル
ラスト



2022年発売。神秘的な温もりを感じる視覚的にパープルな香り。あぁ、これがパープルなのか。人それぞれだなぁ・・・と感じたのは、シトラスノートの代わりにラムを表現したエステルが弾け、そこから甘く苦いイモーテルが広がったから。全体のトーンはスイートビターなのですが、そこを彩っているのはタバコ、カカオ、コーヒー、イモーテル、ラブダナムなど、調香にある全ての要素で、イモーテルからレザーへとニュアンスが切り替わった後、レーズンがレザーに重なったような、しかも少し焦げてスモーキーになったようにも感じられるラストノートとなります。3つの中では一番香りの変化が大きく、くるくると変化する香りを楽しめます。パープルというよりも、オフィシャルロゴに使われているパープルなニュアンスです。

(02/05/2022)

 

 

タイトルはラテン語でパープルの意味で、調香は意外なことにCristiano Canaliでした。Neelaの中でのパープルのイメージの1つとして、南仏のヴァンスにある大聖堂のモザイク画があるそう。それはMarc Chagallの絵画をもとにしたもので、彼女は夏のヴァカンスをそこで過ごすのだとか。ヴァンスはグラースに近い鷲の巣村と呼ばれる丘の上の小さな町で、サンポールとヴァンスはバスで行くことが出来ます。なんとMarc Chagallは1949年にヴァンスに家を買い、1966年に落ち着いたのだそう。Neelaが観たのはこれだったのでしょう。僕も訪れたことがあるはずなのですが、記憶の中にないのが残念です。

 

 

香りの印象は上記のレヴューからあまり変わっていないのですが、ノンシトラスで始まるダークなオリエンタル。それもレーズン調のドライフルーツ調のレジン類が多用されていて、明るく透明感のあるパープルというより、黒に近い褐色に歪んでいくパープルの印象で、誰もがオリエンタルにカテゴライズするだろうという典型的な香り。それでも一見ダークな香りの中にも表情は多くあり、レザー調の部分だったり少しグルマンだったり、焦げた苦味だったり、それらが1つの丸薬のようにまとめられているのです。3つの中では一番個性的なタイプではありますが、ファンの多い香りでもあります。

良くある香りに飽きた方は、こうした個性で攻めてみては? 案外肌に合うかもしれませんよ。ちなみに、ボトルキャップは他のラインと同じものが流用されていますので、カッチリと重量感のあるメタル仕様です。

(10/12/2024)

 

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