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Sampleレヴュー

■Neith (2026年)

3つ目のExtrait de Parfumが発売となりました。テーマは暗闇から生まれる輝き。ボトルは上部がダークなパープル、下部が液体のイエローと反対色となっているため、ダークブラウンにも見えます。

 

 

ブラックペッパー、フランキンセンス、ミルラ、ウード、オポポナックス、シプリオール、ベチバー、シダーウッド、ラブダナム、カストリウム、ローズ、カーネーション、アンバーグリス、バニラ、サンダルウッド

NemusもBertrand Duchaufourらしいオリエンタルではありますが、こちらにはレーズン調のスイートビターな部分がなく、アロマティックなトーンも控えめで、少しコーヒーやカカオのニュアンスを潜ませたウッディオリエンタル。ムエットで香った際、全体的に暗闇のダークなオリエンタルで光がないと感じたのですが、彼女にとってはローズやカーネーションのフローラルのパーツが輝きのよう。隠された光。まだそれとはわからないほど、埋もれた光。ラブダナムやウッディノートが重なる香り中に、よくよく香るとごく僅かながらローズが感じられます。

Neithとは古代エジプト神話に登場する知恵と戦いの女神であり、織物と水の女神である多面的な神。そこから輝きを放つということは、昨今の情勢を考えた裏テーマがあるのかもしれませんね。いや、でも抗がん剤の副作用に耐えていた彼女としては、その長い暗闇を抜けた輝きだったのかもしれません。今回チャームやカードがピンクなのは、癌のピンクリボンを意識してのものだそうですから。でも、もしかしたらNemusを作っていた際に、選考から外れたバージョンなのかもしれないなとも感じたりして。創作時には、却下するには惜しいバージョンが多く生まれるものなのです。(15/06/2026)


 

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