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Sampleレヴュー

■Eshal (2025年)

久しぶりの新作は、インドらしいチュベローズを軸とした香りとなりました。タイトルは楽園の花という意味で、彼女にとってチュベローズは子どもの頃から常にそばにあった香りだったそう。インドではガーランドにしてお供えする文化もありますし、切り花として飾ることもありますから、香りもとても身近だったはず。

 

 

トップ:ビターオレンジ、ライム、ペティグレン、レッドマンダリン
ミドル:シナモン、チュベローズ、ターメリック
ベース:ビーワックス、パチョリ、バニラ、ラブダナム、ぺルーバルサム

インドと言えば、チュベローズ。遂に本気のチュベローズが生まれました。たっぷりのジューシーなシトラスノートに包まれてチュベローズが、微かなスパイスを従えて登場です。アブソリュートのワイルドなトーンは強すぎず、でもチュベローズのそれらしさはしっかりと感じられる香りで、ゆっくりとオリエンタルなラストへ引き継がれていくのですが、このラストノートもチュベローズを壊していくほど主張する量ではなく、飽くまでも花束のリボンのようにバラバラになるのを押さえ、まとめる役割に徹しています。コンプレックス(複雑)なのにそうと感じさせない調香は、もちろんBertrand Duchaufourによるもの。ジンジャーではなくよりアーシーなターメリックを使用したのも今風な置き換えで、最後までチュベローズを楽しむことが出来ます。そして、この香りは2つ目のExtrait de Parfumとなりました。(17/03/2025)

 

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