2021年発売の最初の香りの1つ。クラクラするほどのオスマンサスの香りを、クセになるフローラル、オリエンタルノートでまとめた至福の香り。

日本人としてはオスマンサスと聞くと試さずにはいられないわけで、最初の1本はオスマンサスと決めていました。オスマンサスのアコードを取るにはアプリコットとイオノンベータを軸に調整していくのが日本のオスマンサスなのですが、アプリコットはスイートオレンジとピーチの組み合わせで作ります。だからトップにはその二つがあるのです。マンダリンやベルガモットはそのトップを弾けさせるブースターの役目。フルーティーウッディなイオノンベータを軸としたオスマンサス調の香りを軸として香りは広がるのですが、生花そのもののスタイルではありません。ただ、オスマンサス調を軸とした香りであることは間違いなく、レザー調の渋めなレザーウッディムスクへと変化していきます。とてもユニセックスなまとまりのオスマンサスで、いろいろと調香にはありますが複雑に広がるものではなく、落ち着いたトーンのラストとなります。

(25/10/2022)