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Amethyst / アメジスト


<香 調> アロマティックオリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 30ml
<濃 度> Extrait de Parfum

トップ
ベルガモット、ペッパー、グレープ、ラズベリー
ミドル
フランキンセンス、ローズウッド、ジャスミン
ラスト
アイリス、ベジタブルアンバー、サンダルウッド、ムスク、バニラ



 

2006年発売。アメジストをテーマとしたことで、ブルガリとひと悶着あるのではないかと噂されていたのですが、どうやら大丈夫だったようです。

ロッククリスタルに比べると香りが軽くて使いやすいカジュアルさを持っています。アメジストだけにグレープを使用し、液体も薄いパープルになっています。発売時にグレープやラズベリーを入れたことで流行系のフルーティーフローラルになってしまっているのではないかと心配されていたのですが、その辺りは心配無用だったようです。ただ、フルーツも出ていますし、フローラルもあることはあるんです。ただ、フランキンセンスとアイリスのコンビネーションを軸とした軽やかなウッディノートが強く、美味しそうなフルーツっぽさを消しているんです。完全なユニセックスという位置づけにある香りですね。ラストノートではアンバーが残ります。

(21/01/2008)

 

 

上記のレヴューはEdPですが、Extrait de Parfumのレヴューを追記です。30mlのボトルは小さくて可愛らしく、ストレートボトルが細長いパッケージに入っています。この秋、彼はEdPもパッケージをリニューアルしましたが、それを機にExtrait de Parfumはなくなってしまうのかもしれません。最初の香りはどれにしようかと悩みつつ選んだのは彼の2つ目の香り、アメジストとシトリンでした。

香りは以前り印象よりも更に深みを感じるものとなっており、フルーツはどこへやら、全くそれらしさを感じることなく柔らかな甘さ(おそらくそこにフルーツがいたのだろう)と共にフランキンセンスがアイリスと共に香り始めます。パッと弾ける軽やかさがないのは高濃度の証で、じわりじわりと浮かび上がるように香りが広がっていきます。広がっていくというよりも肌から浮き上がり、指先に垂れていくようなイメージ。美しくて瑞々しいアイリスとフランキンセンスではなく、アンバーノートがしっかりと土台を支えているアンバーウッディ系のオリエンタルな香りですので、神秘的であり妖艶というアメジストのもつイメージを大切にしたのだということがわかります。これも1つのスイートフランキンセンスという形だと思います。

(10/10/2017)

 

 

久しぶりに肌に乗せた香りは、こんなにシトラスノートもフルーツも感じないほどだったか、というロースタートのオリエンタルでした。パルファムだから特にそうなのかもしれませんが、通常のトップノートがない香り方に近く、ゆっくりゆっくりと霧が晴れて景色が見えてくるように香りがわかるようになります。そこからは、フローラルノートも分からないけれど、アイリスというよりもヴァイオレットに近いスイートヴァイオレットなフランキンセンスウッディムスクへと切り替わっていきます。スイートビターなフランキンセンスウッディムスクという感じで、付けた場所から10センチ離すともう香りがわからないほど肌の上だけで香っており、ムスク同様にハグしない限り、他人には香らないタイプ。まるで見えないジュエリーを身につけているようですよね。

2017年に一度だけ発売されたExtrait de Parfumですが、わずかながら現在でも発売されています。定期的に少量だけ発売していたのかあの頃の残りなのかわかりませんが、彼の穏やかな性格そのもののように、とても繊細に香るパルファムです。

(19/12/2024)

 

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