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Sampleレビュー

 

 

■Impression Rose Oil Isparta (2018年)

Dominique Ropionによる調香で、彼が選んだのはRose Oil Isparta。トルコのローズオイルです。

トップ:チュニジアンローズマリー、コリアンダー、カルダモン、ピンクペッパー
ミドル:ブラックカラント、オレンジブロッサム、ローズ、ローズウスパルタ
ベース:パチョリ、ラブダナム、カシュメラン

様々なブランドでローズの調香を行ってきたマエストロにとって、幾つ目かの引き出しにあったローズなのでしょう。ブラックカラントの酸味をアクセントに、ワイルドだけどグリーンすぎない、でもフェミニンというよりも男前なローズが広がります。アロマティックなパーツやスパイスはそれほど印象的には香らず、ハニーアンバーオリエンタルなベースにそっと支えられて香るローズで、オリエンタル過ぎないアンバーウッディローズとなって落ち着きます。(01/08/2025)


■Impression Cashmeran Velvet (2018年)

Sophie Labbeによる調香で、取り上げられたのは合成香料のCashmeran。カシュメランとはカシミアやカシミアウッドと記載されることも多い温かみのあるウッディムスクの香料です。特別高価な香料ではないのですが、IFFはその香りをより強く打ち出したCashmeran Velvetという調合香料(8割ほどCashmeran)を作っています。こちらはそのCashmeran Velvetを使用した香り。

トップ:アミリスウッド、フランキンセンス、カシュメラン
ミドル:シダーウッド、サンダルウッド、アイリスアコード
ベース:バニラ、パチョリ、ムスク

カシミアウッドと呼ばれる香りなのだから、いっそのことカシミアにしてしまおうという感じの穏やかなウッディノートとなりました。調香の通りにシダーウッドとサンダルウッドに微かなパウダリーノートとスイートノート。そしてたっぷりのムスクで包み込んだウッディムスクです。大きなインパクトはないものの、コロナ禍で芽生えたトレンドの1つに繭に包まれる、コットンムスクがあります。そのイメージに近い印象を受けるので、柔らかく穏やかなウッディムスクに包まれてたいという方に良さそうです。とてもシンプルな香りですから、日本人に好まれそうなトーンで、後半はサンダルウッドムスクが肌に残ります。(01/08/2025)


■Impression Jasmine Absolue (2018年)

Bruno Jovanovicによる調香で、選んだのはJasmine Absolute Egypt LMR。

トップ:ガーデニア、ブラックペッパー、ヴァイオレットリーフ
ミドル:ジャスミンabs、ダヴァナ、イランイラン、ラバンジンabs
ベース:バニラウッド、祖父とムスク、サンダルウッドミネラルアコード、ピーチ

いろいろと変化球なアコードや香料を組み合わせて彩ったジャスミン。妖艶で少しアニマリックにも感じられるジャスミンを、上澄みだけを救って精製したような、透明感のあるジャスミンに仕立てました。グリーンノートやフローラルノート、スパイスやアロマティックなエッセンスなどいろいろありますが、どれ1つとしてクセのあるトーンにはなっておらず、とても個性的な顔の歌手が美声を放っているようなイメージに。天然香料の良さはあまり感じられないのですが、香り自体が美しいので、それはそれ、これはこれとして好きな方が多そうです。タイトルの通りにジャスミンがしっかりと軸にあり、澄み切った青空に溶けていくような清々しい香りとなっています。(31/07/2025)


■Impression Patchouli Heart No. I (2018年)

Domitille Michalon-Berthierによる調香で、Patchouli Heart LMRを軸とした香り。

トップ:ピンクペッパー、リコリスアコード、フランキンセンス
ミドル:ローズマリー、ラバンジン、ラベンダーabs、イモーテルabs
ベース:パチョリ、ラブダナム、アンバー

ガツンと力強いダークなラブダナムがスパイスと共に飛び出してスタート。全てをもっていくラブダナムのパワフルさ。そしてそれを補強するスイートビターなイモーテルやリコリス。一瞬だけトップで広がるラベンダーをアクセントに、苦味のある薬草リキュールのように仕立てた、好きな人にはたまらないタイプの香り。系統は違うのですが、タバコabsのスイートビターでスモーキーなタール調の香りがお好きな方にはピッタリで、ファーバルサムにも通じる甘苦さですから、Serge LutensのFille en AiguillesやParfum d'EmpireのFougere Bengaleなどがお好きな方にも良さそう。(31/07/2025)


■Impression Patchouli Heart No. II (2018年)

Sophie Labbeによる調香で、香りの軸はPatchouli Heart LMR。60年代にヒッピーたちに愛され、好き嫌いの分かれるパチョリを今までにないスタイルに昇華したもの。

トップ:サイプレス、ジンジャー、ブラックペッパー
ミドル:ヴァイオレットリーフ、アイリス、パチョリ、シプリオール
ベース:アンブロキサン、カシュメラン、シスタス、ムスク

パチョリと名付けられているけれど、これはアイリスの方が良いだろう。アロマティックなトーンやヴァイオレットリーフのグリーンがアイリスをキリリと引き締めたトップから、ウッディムスクに包まれていくミドル以降まで、滑らかに切り替わっていきます。オリエンタル過ぎないパチョリアイリスがミドル以降をけん引していくのですが、パチョリだけでなくウッディノートが強めのため、カテゴリとしてはImpression Cedarwood Heart と同じで、どちらかが好きな方はもう片方も好きそう。Impression Cedarwood Heart のラストノートは少しオイリーなウッディムスクですが、こちらの方がおが屑的なウッディムスクで、パチョリというよりアイリスウッディムスクが軸のよう。(30/07/2025)


■Impression Cedarwood Heart (2018年)

Cedarwood Heart Virginia LMRを軸に、Alexis Dadierが調香。コロン、フェイスパウダー、ウイスキーの微かな香りにタバコ。大切な思い出が香るヴィンテージのベルベットジャケットの香り。

トップ:ベルガモット、カルダモン、ヴァイオレットリーフ
ミドル:ガルバナム、イランイラン、アイリス
ベース:パチョリ、アンバーグリス、モス、シダーウッド

とても上品なアイリスシダーウッドで始まります。微かなカルダモンのアクセントが心地良いのですが、2種類を使用しているはずのガルバナムがそれとわかるほど香らず、ヴァイオレットリーフも感じられません。でも、アイリスは少しグリーンにした方が清々しく香りますので、トップでは清々しいアイリスを、次第にウッディノートのアイリスをと、使い分けてつなげていく調香です。シダーウッドというよりもテーマはアイリスなのではないかと思うほどで、とても洗練された美しいアイリスウッディが続くのですが、最後はきちんとウッディオリエンタルとなって終わりますので、アイリスはミドルで消えていきます。この6種の中では一番男性的かもしれません。(30/07/2025)

 

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