2013年発売の最初の香りの1つ。愛の夜というタイトルから、普通であれば想像するにセクシーなオリエンタル、ムスク、もしくはローズやチュベローズなどのフローラルブーケになりそうなものなのですが、こちらは少しアクアティックなシトラスウッディとなっています。トップで少しアクアノートを感じた後、香りはフルーティーなウッディへと変化していきます。ウードも全くパワフルではなく、オリエンタルでもなく、なんだかとても拍子抜けしてしまうほど普通の香り。少しメンズ寄りのユニセックスなフルーティーウッディです。

(21/06/2016)

久しぶりに肌に乗せてみると、以前にアクアノートに感じられていた要因がわかりました。アクアティックなフレグランスではないのですが、調香にはないメンズのフレッシュノートがとても幅を利かせているからでした。フローラルノートも意外なほどあるのですが、どれ1つとして明確な形を成してはおらず、アンバーウッディなベースに支えられて明るく広がり、最後はオリエンタルでオイリーなアンバーウッディベースが残ります。愛の夜は男性から見た視点なわけで、とても正統派なイタリアらしいメンズ香。かっちりと身体にフィットしたスーツが似合いそうなラテンイケメンがイメージされる香り。どことなく、昔のCreedにあったかな、と思わせるテイストです。

(22/02/2023)