ローマを流れるテヴェレ川の西側の地区で、いわばローマの下町、トラステヴェレ地区がタイトルに。ラファエロはこの地区に住んでおり、恋したマルゲリータのパン屋もこの地区にありました。

この地区には、庶民の美味しくて安いレストランがたくさんあるのですが、それを表現するかのように香ばしいナッツ系のグルマンノートで始まります。ナッツ系のクリーミーでおいしい香り・・・というだけではなく、トップではカラメルにミドル以降は少しグリーンを感じる要素も入っていて、一瞬ミスマッチ感に戸惑います。でもその部分は長く続かず最終的にはカラメルナッツがクリーミーに残る・・・というのが全体像。一風変わったグルマン系です。

(21/06/2016)

どうしてもグルマンだとDolce Passioneの方が印象としては強いのですが、こちらもしっかりとグルマンです。カラメルナッツにクリームが入ったような滑らかなグルマンで始まるのですが、上記にもあるように少しそれらを邪魔するような香りが時折感じられるのです。それはチョコレートの中の唐辛子だったり、アクセント程度のもので強く前に出てくるものではないのですが、甘いだけではなく、少しずついろいろ変化が組み込まれているのです。それでも全体的にはクリーミーなカラメルナッツクリームのままですので、7年前と印象は変わっていません。

トラステヴェレは庶民的なエリアですので、庶民のドルチェを香りにしたのでしょう。

(24/02/2023)