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Rosarine / ロザリーヌ


<香 調> フロリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> EDP

トップ
シナモン、ローズ、ラズベリー、ライチ、ベルガモット
ミドル
ローズドゥメイ、アイリス、サンバックジャスミン、アミリスウッド、フランキンセンス、アンブレット、コリアンダー
ラスト
パチョリ、ベチバー、サンダルウッド、バニラ、ココア、ベンゾイン



2023年5月発売。展示会でサンプルを頂いた際に、間違って1つ前のLa Rhapsodie Noireを頂いてしまっていたことに帰国してから気づいたのでした。忙しいと間違えてしまうものだし、頂いた側も忙しくて確認することなく過ぎてしまう。

 

 

2014年、彼女に調香師としたデビューすることを決意させたのはパリのバガテル庭園でした。だから、いつかは向き合うべきだったローズ。奇しくもご懐妊し、8月には母となった2023年。そのことを祝うかのように発売となったのでした。タイトルはタイの言葉でQueen of Rosesの意味だそう。ということはフランス語調のロザリーヌではなくロザリンなのかな。

展示会で香った時から、少しグルマンよりのカカオバニラなハニーローズだったと記憶していたのですが、久しぶりの肌ではカカオが微かにシナモンと共に弾け、そこからハニーグルマンなローズへと変化しました。彼女はこの香りのために2つのローズを使用したのですが、ローズアコードはフレッシュで透明感があり、レッドローズほどの酸味はなく、ダマスク系の特徴も強くはなく、かといってパウダリーでもティー系でもない、フレッシュだけどとても儚いローズを用意しました。まるで砂糖菓子のように溶けてなくなってしまう儚さです。だから、この香りの中でのローズは軸でありながら主張するようなパワフルなローズではなく、オリエンタルグルマンに包まれた密やかなローズなのです。ダイレクトではないローズは今の控えめな豪華さ(Quiet Luxury)を思い起こさせます。ただ、軸であるローズはハニーノートにけん引され長く香ります。

 

 

ローズパチョリという系統ではあるものの、パチョリグルマンアコードを用いたことで、アンバーパチョリに近く、アンバーパチョリとローズの相性は言わずもがな良いわけで、そこにウッディノートやハニーノートでセクシーに仕立てたというのが全体像です。

(13/05/2024)

 

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