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Matcha NoNo / 抹茶ノノ


<香 調> フレッシュグルマン
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> EDP

トップ
チェリーブロッサム、ユズ、ヒノキ
ミドル
抹茶、アーモンドブロッサム、ピスタチオ、シナモン
ラスト
オレンジブロッサム、ホワイトチョコレート、ウォルナッツ、ムスク



 

2018年12月に発売となった香り。グラナダのペイストリーであるピオノノと、イスタンブールのバクラヴァ、そして日本の抹茶チョコレートを合わせた、3ヶ国、3名の共作となりました。もともとRicardoと調香師のJorgeが作っていたグルマンの香りに、僕が作った日本の香りのアコードが合ったらしく、それを使用して完成した、ということだったのでした。

Jorge氏は日本で抹茶チョコレートを食べていたそうで、抹茶チョコレートのアコードを作っていたんですよね。トルコの彼の会社を訪問する前に、何か合作しようよと話しを頂き、僕はいくつかのアコードを用意していきました。彼の作ったアコードと僕のアコードをミックスして遊んでみよう、というものだったのですが、それが形になったわけです。チェリーブロッサムアコードだけでなく、日本から持参したユズとヒノキのオイルも使用されました。

 

 

ピオノノは、ローマ教皇ピオ9世がグラナダを訪問したことを記念して作られた銘菓だそうで、Nonoは9を意味しています。Nineですね。こちらは食べたことがないのですが、結構しっかりと甘いケーキのよう。一方でトルコのBaklavaは、パイ生地の中にピスタチオペーストを挟み、それ全体をハチミツやシロップに浸したような日本人には甘くてびっくりするペイストリーです。とても美味しいのですが、食べきれませんでした。

 

 

日本で一番有名な抹茶チョコレート・・・と言えばKitKatじゃないのかなぁ・・・彼が食べたのもこれだったのではないか・・・と写真を撮影してみたのですが、今は3種も発売されているんですね。抹茶のカフェラトリーはそのまま泡立った抹茶で風味が良く、海外に持っていけそうです。僕は彼から抹茶チョコレートのアコードを頂き、その際にレシピも拝見したのですが、彼はホワイトチョコレートをベースに少しずつエッセンスを配置し、ごく少量のハーブを入れることで完成させたアコードとなっていました。それをこの香りのベースとしたのです。

香り自体はグルマンというほどグルマンではなく、どちらかというとフレッシュなシトラスアロマティックな香りで始まります。ユズもヒノキも強くはなく、チェリーブロッサムも控えめ。でも、どことなく和風感のあるふわふわとした香りが感じられるのです。香りはそこからゆっくりと変化し、最後はホワイトチョコレートを感じるグルマンとなって落ち着きます。トップこそフレッシュですが、最後はしっかりホワイトチョコレートとなり、彼の抹茶チョコレートアコードがそこにあることが感じられます。

 

 

こんな遊びで始まった調香が、こうして形になっていく。楽しい時間のに中に、友人たちの輪の中に入れて貰えた幸せに感謝するばかりです。画像のものは50mlでスペシャルボックスに入っていますが、販売品は100mlとなっていますので、上記のボックスが定番ではないのかもしれません。

(06/02/2019)

 

 

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