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Tsar / ツァー


<香 調> アロマティックフゼアウッディ
<仕 様> メンズ
<容 量> 50ml
<濃 度> EDT

トップ
ベルガモット、ローズマリー、ラベンダー
ミドル
ジャスミン、シナモン、キャラウェイ
ラスト
パチョリ、オークモス、サンダルウッド



もともと1989年に発売となったものがリニューアルしたのだと思います。ボトルも香りも変わり、とても使いやすいマルチな香りとなりました。ラベンダーとローズマリーをメインにアロマティックなハーブがパチョリ、オークモス、シナモンなどを従えて広がります。年齢層も高めではなく20代から使えそうな香りで、ボトルも見た目で楽しませてくれます。TSARはロシア語で皇帝(ツァー)のこと。

この香水、すごいのは日本では検疫(検品)が厳しいからあり得ないのですが、ボトルの中に小さな虫が入ってるんです。すごいね、海外は。それほど神経質ではないのでこのまま使いますが、ある意味レア過ぎて使えない。というか、会社に来られた方には「虫入り貴重品」としてお見せしたりしていますので、もはや貴重なサンプルなんですに。

(15/07/2006)

 

 

上記でも虫入りであることを記載していますが、大手ブランドではあり得ないミスです。ホコリなどの混入ではなく虫なのですから。フィルタリング時ではなく、スプレーノズルなどに死んだ虫が付いていて、それが入ってしまったのではないかと思いますが、あまり振ったりすると虫が粉々になってしまいそうで、使うのも神経を使うという珍しさ。宝飾メーカーのVan Cleef & Arpelsなわけですから、虫が入った琥珀のように、これこそジェム(宝石)のような香水なのかもしれません。

 

 

香りは少しフルーティーなタッチを感じるフルーティーアロマティックフゼアで、ダンディなフゼアを少し若い世代向けにフルーツのアクセントで和らげたという印象です。肌に残るウッディノートはアロマティックの余韻を引き継ぎ、古き良きクラシカルなフゼアなパーツと、時代の変化を感じさせるフレッシュさ、クールなスタイルを感じさせます。上記の広告は初代のボトルなのですが、この当時はもう少しダンディな香りであったのかもしれません。Pour Hommeを引き継いだデザインですよね。この当時の香りは、EdTでもそこそこ持続をし、残り香が逆に今新しく感じられるかもしれません。スーツに合う香りはこういうものだったよなぁ、とイタリアの友人たちを思い出してしまいます。

(28/12/2023)

 

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