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Van Cleef HIVER / ウィンター


<香 調> シトラスムスク
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 125ml
<濃 度> EDT

トップ
ライム、ベルガモット、グリーンレモン
ミドル
マドラスカルダモン、ホワイトペッパー
ラスト
ホワイトムスク



シーズンシリーズの1つです。どうやらインターパルファムにライセンスが移動した際にこのシリーズは廃番になってしまったようで、オフィシャルサイトから姿を消しました。冬というと肌を刺す冷たい空気感がありますが、この香りはスパイスでピリリと香らせることで冷たい感じを狙ったもの。ボトルに描かれているのは雪の結晶なのですが、雪のリアルな感じではなくシトラススパイシーな香りです。ウッディノートが重なっていたらメンズになってしまうかもしれない香りを、ユニセックスにまとめるために抜いているという軽やかさで、結構スパイスがメインに居座って広がります。男性にとってはあまり珍しくない香りなのですが、女性にとっては少し珍しいタイプかもしれません。スパイシーなシトラスノートなのですが、そう言えばシトラスの果実ももともとは冬の果実なんですよね。

(15/07/2006)

寒気が流れ込む、12月の真冬日に手にしたのは、冬の香りでした。15年を経て感じるのは、キャップがプラスティックで少し安っぽく感じられることと、カシメカバーの部分も時代わ感じる作りになってしまったな、というものでした。デザインの流行は移ろうものですよね。今だったらキャップのトップは重めな金属系になるかシリコンなのではないでしょうか。

カルダモンが入っていたんだっけ、とスパイスの中でもカルダモンを感じるために嗅覚をすますと、カルダモンをかき分けてシトラスノートがあふれ出しました。これはもはや、シトラスムスク。ペッパーは僅かながら感じられるものの、シトラスのピール感、ビターなトーンに追いやられ、そこまで強くは感じられません。肝心なカルダモンも行方知れずのままで、存在感を感じさせないままシトラスムスクの波が通り過ぎていくのです。カルダモンがもう少し強かったとしたら、スパイス類が強かったとしたら、ポマンダーとして冬の香りに感じられたかもしれませんが、このままだとメンズっぽくはないハーブ類の少ないシトラスムスクで、人によっては入浴剤のように感じられてしまうかもしれません。冬ではなく、真夏にたっぷり使いたい香り。でも、上述のようにシトラスは冬の果実なんですよね。

(20/12/2023)

 

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