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Penguin / ペンギン


<香 調> アロマティックレザーリームスク
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 60ml
<濃 度> Extrait de Parfum (20%)

トップ
アトランティックエアー、アイスアコード、ジュニパーベリー
ミドル
ピンクペッパー、サフラン、シスタスアブソリュート
ラスト
サンダルウッド、ムスク、シーモス、スエード



2024年発売。IFFのChiaki Nomuraが調香を担当。ペンギンというテーマはある意味とても難しかったことと思います。それは、イメージが固定され過ぎていて、冷たい南極のトーンに、産毛のレザーを合わせるしかないだろうから。おそらく誰が作っても似たようなトーンになってしまう。だからこそ、どこで個性を出すのか考えなくてはならない。しかも、南極なのだから、植物の香りがしていても不自然なわけで、凍てつく大地をどのような表現するのかがポイントだったのでした。


 

香りは仕方のないことではあるけれど、アロマティックな冷たさにウッディレザーを重ねた香りとなりました。このアロマティックな部分はない方がリアルで、それがなくても良くない? と思ってしまうのですが、そうなるとOlmのようにリアルだけど使いにくい香りとなってしまうのです。そのせめぎ合いの中でまとめられた、どちらかというと男性的なアロマティックレザーウッディで、冷たいトーンに少しホットアイロン系のムスク(Aldambre)を使用しているようで、それがファームスク風となって肌に残ります。このホットアイロン系のムスク(Aldambre)は、Portuguese Man o Warの香りにもガンパウダーアコードとして使われている近年流行の香りで、こちらは柔らかなレザームスクにモスですが、この秋冬に発売予定のPortuguese Man o Warはトップこそ違うものの、ラストノートはアロマティックなレザームスクにモスで似た骨格です。また、ペンギンは冷たいアコードをトップに配していますが、Portuguese Man o Warはマリンノートのニュアンスを含んでいますので、そこも似ています。ただ、全体像は別物で、カテゴリが同じという感じです。Portuguese Man o Warはもっと力強いメンズっぽさがあり、こちらは在りし日のDavidoffのCool Waterにレザームスクを足したようなラストとなります。

(04/07/2025)

 

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