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Leather / レザー



学 名
なし
別 名

Cuoio(伊)、Cuir(仏)

抽 出
なし



メンズ、レディースを含め天然香料はないものの、香水には頻繁に使用されるエッセンスです。レザーの香りと聞いてもピンと来ない方が多いかと思いますが、百貨店などの鞄売り場、靴売り場に入った時に香りを確認してみて下さい。特有の香りが広がっているはずです。特にスエードの香りは特徴的ですよね。

スエードに関して言えば、とても有名な調合香料が製品として発売されていますので、ピラミッドの中にスエードと記載があれば高確率でその香料を使用しているはずです。でも、レザーとなると少し違うのです。昔から使われてきたのは白樺の木タールから得られる精油を使用する方法。ChanelのCuir de Russieにはこのバーチタールが薄く使用されています。そう、バーチタールもしくは、ケードと呼ばれるジュニパーの木タールを1%以下にして薄く使用するとレザーっぽいニュアンスとなるのです。タールの香りは樹木が燃えた匂いですから、燻製のようなスモーキーノートです。

合成香料としては昔から使われてきたイソブチルキノリンという香料が有名なのですが、この香り自体というか単体ではあまりレザーっぽいニュアンスではありません。飽くまでレザーノートを作り出すための部品なのです。それでも特徴的に使用した香りたちもRobert PiquetのBanditのようにあります。近年ではタールを少し使用しつつ、その他合成香料でまとめていくタイプが多いのですが、一番良く使われるのはサフラン調の合成香料です。そう、サフランもレザーノートの重要な部品なのです。特にスエード調の柔らかなレザーノートの部分で、レザーの香水のトップにはサフランが配置されていることが多いのは、トップからレザー感を出そうとしているから。サフラレインというサフラン調の合成香料を軸に、サンダルウッドやアンバーウッディノートをいくつか組み合わせ、微かにスモーキーなタールを加え、オリジナルのレザーノートを作ってみて下さい。部品となる香料たちは、proficeオンラインショップにて発売中です。

(13/08/2015)

 

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