フレーバー用に香気成分の研究が早くからなされていたフルーツです。バラ科リンゴ属であるため、ローズの香気成分を有しているのが特徴で、もちろん調香の際にもローズとの相性は抜群です。通称アップルオイルと呼ばれる合成香料や、香料会社が作ったコンパウンドも香料会社の商品として発売されていますので、香水にはそれらを使えば簡単にアップル系のものが作れるわけですが、一からアコードを取る際には、ローズの香気成分にフルーツ系のエステルやアルコールを加えて表現していきます。結構細かいというか、それだけで香水になるほどたくさんの香料を使用していくフルーツで、グリーンノートの加減でレッドアップルになったり、グリーンアップルになったりするのです。また、香水にはグリーンアップルにペアを足したような合成香料もありますので、そういった香料も幅広く利用されています。

(13/08/2015)