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Apricot / アプリコット



学 名
Prunus armeniaca
別 名
唐桃、杏
抽 出
不明



長らく、シトラス以外のフルーツ香料というのは、ブラックカラントくらいのものだと思われていたのですが、時代が変わるというか、技術の進歩というのもあり、メロンやアプリコットを初めとしたいくつかのフルーツ香料がRobertet社の手によって生まれました。このアプリコットの香料は、ナチュラルだとオフィシャルサイトにあるのですが、そのままの天然抽出なのか、天然由来のもので作られたコンパウンドなのか判断がつきません。それは、Robertet社の秘密なわけです。

アプリコットの香料があれば簡単に作り出すことが出来るのが日本人に馴染み深いキンモクセイです。ベータイオノンにアプリコットを加えると、それだけでキンモクセイらしくなるからです。アプリコットがない場合はピーチとスイートオレンジでアプリコット調の香りを作り出すのですが、この香りはマンゴーにも通じていく香りでもあります。ピーチの香りはココナッツにとても近い成分で、ラクトニック(クリーミー)な香りが特徴です。アプリコットもその成分を引き継いでおり、クリーミーで甘くこってりとした部分を根底に感じつつ、トップでは明るいフルーティーさが広がるのです。こうした香りの天然香料は香水だけではなくフレーバーとしても活躍しているはずです。

(12/08/2015)

 

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