*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  
第6号/2008年4月18日

■TAULETO wine fragrance EDT新発売

皆さま、いつもproficeを御覧下さいましてありがとうございます。16日の水曜日より、タウレートワインフレグランスのオードトワレ50mlを発売することが出来ました♪キャンドルとディフューザーは雑貨としての輸入ですが、香水は化粧品品目のために流通(輸入経路)が違います。ですので時間差があったのですが、無事に販売することが出来まして嬉しく思います。ディフューザーを香られた方から香水が欲しいというご要望、お問い合わせを頂いておりましたので、お待たせして申し訳ないと思いつつこの時期となりました。香りは、とてもフレッシュなのですが、浮き立つような春満開な香りではなく、どこか渋さを持った大人の雰囲気です。流行系の香りたちとはまた一線を画したワイナリーこだわりの品を是非、お試しいただければと思います。

■COSMOPROF報告

今年も4/10〜14にイタリアはボローニャにて開催されましたCOSMOPROF2008ですが、香水はIn & Outとして4/10〜13に開催され、4/10が関係者日となっていましたので、僕は10日の朝一から駆けつけました。下記にあるような巨大な会場内の中で、In & Outは緑の部分でしかなく、更に4/10に開放されいたのはパビリオン16〜20とMasterpeaces(傑作)のコーナーだけなのです。Masterpeacesはこの会場内の赤く○をした箇所にあるのですが、逆にそれだけ小さなところに集中しているわけです。新宿伊勢丹本館階の化粧品売り場全てがニッキアフレグランスの展示コーナーになっているとお考えいただければ雰囲気は伝わるかと思います。冷やかしの閲覧、輸入目的ではない業者の閲覧を排除し、スムーズに商談を進めるため、また他の香水と一線を画すため、価値を理解している輸入業者だけに招待状をお送りしてブースを開放するという徹底振りです。冷やかしで入っても気軽に試せる雰囲気ではありませんし、必ず商談かと聞かれますので、冷やかしで入っても辛いだけなのですが・・・。

▼会場内の様子
9:00オープンだったのですが、何故か受付でストップです。出展者のみの入場で関係者は9:30からだと言い張られたのですが、チケットには9:00と書いてあります。結局受付は9:20から始まったのですが、どうやら受付要員が足りなかった様子です・・・。人員が到着(遅刻?)していたから開場を遅らす辺りのいい加減さがイタリアです。しかも、バーコード読み取りだったのですが、上手く読み取ることが出来ずに、スルーすることになりました。僕らの記録は残っていないと思います。こういう対応もイタリアらしいところで苦笑いです(^^;

COSMOPROFの正面玄関は各国の旗が掲げられています
開場の端っこの一番上、Masterpeacesの受付です
Masterpeacesは必ずソファと椅子があって商談準備OK
こちらは一般のブースですがこちらも3階分あって広いです
Il Profvmoの新作フローラル3種もありました♪
Morgane Le Fayは新作2つが加わって4種に
本当にいつもETROのブースは独自性が出ていて素敵です
アイリスアブソリュートとネロリアブソリュートという新作が発売されるそうなのですが、会期に間に合ったのはボトルだけでした・・・
Nasomattoの新作はチャイナホワイト
Masterpeacesの責任者シルヴィオ氏と記念撮影
一般ブースにあったドルチェのコスメです。すごいですよ、ボディクリームなんかをカクテルグラスに入れて展示したりするなんて。ケーキはソープだったり。
TAULETOの新製品のインセンスとランプ。インセンスはなんと1本で6時間燃焼するそうです・・・。ランプも後ろのディフューザーと比較するとその大きさがわかると思います。

Masterpeacesの展示ブランドの中で昨年はあったのですが今年見なかったものはLorenzo Villoresiさん。Ligne St.Barth とかLes Bain de Maraisもなかったように思います。逆に新規登場していたのがParfumerie GeneraleとかProfumi del ForteLesNesなんかがありました。そこで、見つけた新作のムエットの感想をわさわさって駆け足で紹介しますね。

1、NasomattoのChina White → ホワイトはホワイトティーなんじゃないかと思うんですけど、スパイシーウッディにホワイトティーを足した感じ。チャイナホワイトというのは実はマリファナなんかを意味する俗語なのだと思います。いかれた調香師というブランド名にはぴったりなテーマかと。
2、Eau d'ItalieのMagnolia Romana → 瓜系、ロータス系が強く出ていてわりとありがちなすっきりフローラルでした。
3、Diptyqueの3種のコロン
L'Eau de L'Eauは本当にL'Eauのフレッシュバージョンで、基本はシナモンです。クローヴとシナモンにゼラニウムが加わったさっぱり香。
L'Eau des Hesperidesはゲランのオーインペリアルなんかに近いシトラスに少しハーブを加えたさっぱり系。ミントは弱いです。
L'Eau de Neroliはこれまたど直球でネロリなのですが、ありがちに香りに感じてしまいます。1つは欲しい系ですけど。
4、Aqcua de Biella
Ca Lunaはどちらかというとメンズよりもユニセックスで、リコリスっぽい香りにハーブのグリーンと乾いたインセンスが香る少しクリーミーな香り。
La via della Lanaはウールの道というタイトルの新作で全く別の形のボトルでした。カレースパイスをハーブで包んだようなメンズ香。
5、Bond No.9のAndy Whohole → 軽いベリー系のフローラルで、ロクシタンのローズ&レーヌとか、ありがちな可愛らしいフローラル系。
6、The Different CompanyのSublime Balkys → 一番強いのはビターオレンジと少し瓜っぽいヴァイオレットリーフ。一見ベリーが出て可愛らしく感じましたが、ビターな感じと瓜系が残ります。パチョリとかココアはムエットではあまり感じられず。
7、Morgane Le Fay
ピンクのボトルの第一印象はとても良い香りのピオニー風ジャスミンといった印象です。久しぶりに良い感じのフローラルだと思いました。
グリーンのボトルは一言で言うとキュウリです。本当に生々しく美味しそうに感じるくらいのキュウリ。
8、Miller HarrisのPetit Grain → Dipyqueに比べると大人な感じがするぺティグレンとネロリの香り。ハーブ(ローズマリーっぽい)があることと、ベースにオークモスっぽい渋さがあるのがミラーハリスらしいと思います。
9、Miller et Bertauxの新作は二つともインドとかタイ辺りがテーマのようです。
a quiet morningはクルクマ、サフラン、バスマーティ(香り米)にサンダルウッド、シダーウッドのドライなスパイシーウッディ。
Shanti Shantiはローズペタルにカルダモン、ピンクペッパー、サンダルウッドなどが香る女性でも使えるフローラルウッディ。
10、Acqua di ParmaのMirto di Panareaは7割メンズだと思っていたのですが、メンズ6:レディース4な感じのユニセックスでした。ジャスミンとローズが和らいだ雰囲気を出していて、マートルやジュニパーがあるにも関わらずメンズっぽさをググッと押さえています。ただ、マートルを強く感じてしまうとメンズっぽく感じるでしょう。

ムエットでの印象ですから、甘さの度合いをあまり感じていないのが難点ですが、大きな印象としては以上でした。今後の傾向としては、スキンムスクのような香り、例えばAnnick Goutalが発売したムスク(ホワイトムスクにインセンスな感じ)、IndultのC16というチャイナムスク(コロンかと思うくらいに軽いムスクでしたが肌の上で残ります)のように、トップノートがあまりないというか、最初からベースノートの薄ぼんやりとした香りを、最初から身に付けてそれを長く香らす・・・というホワイトムスク系の商品がもっと増えるのかも。後は、Miller Harrisが発売したFleur de Selにもありましたが、ヨウ素、岩塩とかワカメ、海草系の香りを使って出す海の香りですね。マリンノートを使わずして海の雰囲気を出す、というのがクリエイティブな作品作りをする人たちの中で進んでいる気がします。(新しく香料が出てきたのかもしれませんけど)

■海外で試してきた香りたち

今回はムエットと透明PP袋を持参していたので、いろいろとムエットを集めて帰国しています。甘さが十分でないので、印象は肌に乗せたときのものとズレますが、全体的な雰囲気はわかるのかな、と。

1、Dolce & Gabbanaのthe one for men
一言で言うとオリエンタルスパイシー。思っていたよりも甘さが出ていてオリエンタルでした。イタリアでもフランスでも盛大にプロモーションを展開していたのが印象的でした。

2、Diesel Fuel for Life
これは成田の免税店にありましたから、ひょっとしたら国内にも入ってくるのかも。メンズはオリエンタルウッディでカジュアルというよりもしっかりとセクシーさを出した感じ。レディースは少しクリーミーさのあるシアー系フローラルで、ジルサンダー風でした。取り立てて目新しい香りではありませんが、ディーゼルの製品の中ではこの2つが一番僕は好きかも。

3、Kenzoの7:15 am in Bali
さすがにバリをイメージしているだけあってお米っぽいクリーミーなパウダリーさが全体にありました。トロピカルフルーツもフローラルもありますが、印象的にはAmourの路線だと思います。

4、Lolita RempikaのForbidden Flower
もともとの香りがあまり頭に入っていなかったので印象が薄いのですが、ミステリアスなフローラルというよりは少し甘さのあるクリーミーパウダリーフローラルだったように思います。

5、Giorgio ArmaniのDiamond
ダイヤモンドの光り輝く豪華さとか華美な雰囲気を想像していると違います。比較的落ち着いたホワイトフローラルが広がって使い安い印象でした。

6、LancomeのCyclades
TropiquesとBenghalに続くCollection Voyageシリーズですが、以前の2つとどこがどう違うのかパッと分からなかったのが印象です。エスカーダシリーズと似てきているのかも。代わり映えしない雰囲気が。広く受け入れられそうな香りですけどね。

7、Eatee LauderのBali Dream
Kenzoと同じくこちらもバリですが、これはものすごくありふれたシアー系フルーティーフローラルです。一般的に好まれやすい、時流の製品ですね。

8、Jean Paul GALTIERの「Monsieur Eau du Matin」
基本はスパイシーなシトラスウッディでしたので、あまり大きな特徴はなかったです。ゴルチェらしい捻り方もなくて、でもメンズのさっぱり系で朝がテーマなのでシトラスが強くても良いのかな、と。

9、GueirainのAqua AllegoriaのFigue-IrisとLaurier-Reglisse
フィグアイリスはフィグが結構後を引いて残るので、アイリスのパウダリーさが際立ちすぎずにキレイでした。クリーミーな甘さも残っていましたし。フィグをお好きな方はこれはヒットだと思います。今年は普通にヒットするんじゃないでしょうか。ベイリーフリコリスの方もグリーン系ながらハーバフレスカやミントフォーリアのようなさっぱり系ではなくて、グリーンはグリーンなのですが少し柔らかな印象を受ける香りでした。リコリスの甘さも強すぎることはなかったので、夏場には良いのかな、とも。今年の売れ筋としてはやはりフィグでしょうけど、僕はどちらも好きですよ。

10、Le LaboのVanille 44
パリ限定の香りなのでムエットで確認です。バニラの甘さは強くなくてどちらかというとさっぱり系でした。でも、肌に乗せると甘さが出てくるのかな。少しココナッツ風というか南国風のバニラに微かなインセンスが混じったウッディ系のバニラでした。スパイシーだと聞いていたのですが、スパイスはほとんど感じなかったですよ。


■海外で購入してきた香りたち
画像の中にはアロマオイルやバスオイルも含まれていますし、商材サンプルなんかもあったりしますので全てが購入品ではないのですが、自身で購入したのは12品ほどでした。CaronTabac BlondMontagneのパルファム、SMNのナルシスのパルファム、Annick Goutal のメンズのラベンダー、後はフランスのバラ専門の花屋が作り出した香水を2種類。こちらはサノフロール社の精油を使用しているそうです。アルマーニのプリベも初購入でしたね。後は、前回のメルマガで紹介しましたRomea D'AmeorDivineの香りを2つです。残念ながら諦めたのはPucciVivaraJacques Zolty Perfume、そしてStephanie de Saint-Aignanです。Serge Lutensはパレロワイヤルの限定品が毎年50mlで発売されますが、持っているものが発売されたらその年の楽しみが減ると考えて購入には至りませんでした。一番のヒットはなんと言ってもパリの蚤の市でのSisleyEau de Campagnaが50mlで1ユーロだったこと!!思わず2本購入してしまいました♪

■国内発売の新作ニュース

今月ではなく今後なのですが、Annick Goutalの新作として昨年末に発売されましたオリエンタルシリーズの3種、アンバー、ミルラ、フランキンセンスが今年9月に日本発売されることになった様子です。価格は100mlのみで24,150円とやはり高価格。僕はParisで4/1から発売となりましたムスクも試してきたのですが、とてもさっぱりとしたホワイトムスクでした。トップノートのないベースのみな感じで、コロンのように主張がない香りです。じーっとベースノートが肌の上で香っていて、持続はそこそこあるのですが、香りのインパクトはとても弱かったですね。7割ホワイトムスクで2割はインセンス系のウッディ、1割がスパイスという雰囲気でした。着ていた服に3プッシュもされたのですが、全く香りがしなかったのにも驚きです。EDPなのに・・・。薄い香りに25,000円は払えないな、と。6月にはカミーユさんが来日してのイベントもあるそうです。

本日、4/18発売となるのはFlower by Kenzoのサマーバージョンです。毎年少しずつ違うのですが、今年ぱ
トップ:ジンジャー、ライチシャーベット、マンダリン
ミドル:パルマヴァイオレット、フリージア
ベース:ホワイトムスク、インセンス
となっていますから、ジンジャーがどれだけ効いているか、がポイントになりそうです。

Bond No.9からは4/23にConey Islandが発売となります。Coney Islandは、ニューヨークのブルックリン地区の南端にある半島。今は陸続きですが、かつては島だったそうです。1920年代から遊園地があって、賑わいを見せていた街で、今もまた再開発で新たな遊園地が建設されているのだとか。7/4にはホットドッグの早食いコンテストが行われる場所としても有名です。青いボトルは海と気候を、ボトルネックのゴールドは夜空を照らす幾千もの電灯をイメージしたそうです。
香りは、マルガリータ、メロン、グアヴァ、シナモン、チョコレート、カラメル、ムスク、バニラ、シダー、サンダルウッド
なんだか、遊園地で販売しているフルーツとお菓子やアイスなんかを詰め込んだグルマン系なのでしょうか(^^;

6/28にはブルーベルよりVan Cleef & ArpelsFirst Premier Bouquetが発売となります。グリーンなフルーティーフローラルですが、
ベルガモット、ピーチ、スイートピー、スズラン、グリーンローズ、ウッド、ムスク、アイリス
ということでグリーンノートとスイートピー、スズランがピーチに勝っていれば素敵なサマーフレグランスになるとと思います。 そもそも正規代理店って国内にはなかったように思いますので、ブルーベルが販売ライセンスを取得したということなのかな。

上にも簡易レヴューとして記載していますが、5月以降にはMiller HarrisPetit GrainChanelLes Exclusifsとして1930年に発売されたメンズの香りが復刻します。タイトルはSycomoreで香りはベチバー調のウッディです。タイトルがそもそも楓の意味ですからしっかりとしたウッディになっているはずです。後は、Jennifer Lopezの新作とか(アジア限定版なのが残念です)、ラコステのDream of pinkとか。後4/1からはAramisからAramis Classic Reserveというワンランク上を目指した香りも発売されていますので渋めなメンズ香のお好きな男性は要チェックかも。

■プレゼント (全3名様)

今回はイタリアのお土産ということで、Palazzo Vecchioのバスソルトを3名様にプレゼント♪香りはフィレンツェのアイリス、カテリーナ・ド・メディチ、カモミールの3種類です。(この製品の日本発売予定は残念ながらございません) また、スーツケースの中でバスオイルが少し漏れてしまった都合上、ラベルに染みが出来てしまっていますが、それでも構わないという方に(^^;
また、Il Profvmoより、新作Floralシリーズ3種のうちヒマラヤのブルーポピーをイメージして作られた「Coquelicot」、製品の中で一番人気のChocolatのサンプルをセットにして、各1名様×3になります。

応募はこちらから。(月曜日正午締め切りました!!たくさんのご応募ありがとうございました!!)
今回も随分と長くなってしまいましたが、お付き合い下さいましてありがとうございました ! !

 

<profice fragrance magazine Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜