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■Nishaneイスタンブール本店

 

 

今回の旅先は、イスタンブールではありませんでした。乗り継ぎの時間が6時間ほどあったので、市内に出てNishaneの本店でトルコの旅の香りを買おうと思っていたのでした。数年前よりトルコではメインの空港が変わりました。場所も規模も大きくなり、ハブ空港となったのです。その空港は上の矢印の場所。Nishaneの本店があるのは下の矢印の場所。

 

 

トルコは今、日本では想像もできないほど地下鉄の計画が進んでいます。一気に路線が広がり、街が広がり、郊外までがつながっていきます。物凄く便利になるはず。このコロナ禍で開通が遅れていたものの、M11という空港線が一部開通になり、乗り換えが2度必要ですが、地下鉄だけでタクシム広場に行けるようになりました。全線開通したら、乗り継ぎなくタクシムに2時間で出られます。

 

 

広大な空港に降り立ち、まずは手荷物を預けに向かいます。それは空港の一番端。そこで目にしたものは、一時間無料のWIFIでした。凄いです。自販機のようなものがあり、パスポートとチケットだけで1時間無料のパスワードが発行されるというもの。

 

 

せっかくなので、そこで少しWIFIであれこれをしてから、手荷物を預け雨で寒いトルコの街中に出かけたのでした。初めての空港線です。

 

 

イスタンブールを旅した方の多くは、旧市街とタクシム近辺がメインで、あまり郊外には出かけないのではないかと思いますが、地下鉄の乗り継ぎの街は、トルコらしさを感じさせつつ、とてもモダンな佇まいで、これからはこうした近郊の街にも注目が集まりそうです。

 

 

 

空港から45分ということだったので、時間的には余裕だろうと思っていたら、乗り継ぎ2回に手間取り、更には本数や乗り継ぎに時間もかかり、予想以上に遅れてしまいました。これではついでにちょっとイスタンブール観光なんてできない。

トルコ行きのチケットを取ったのは昨年12月のことでした。まさかその2か月後に大きな地震がトルコを襲うことになろうとは、予想もしていなかったのですが、ニュースを食い入るように眺め、トルコ語のニュースもチェックし、現地の様子を把握した上での旅となったわけですが、被害が全くなかったイスタンブール市内ですら、観光客の姿はまばらです。

 

 

人のいないタクシム広場に降り立ち、徒歩22分だと示された地図を見ながらNishane本店に向かいます。こんな道ならばあっという間でしょう? と思っていたら、地図って平面なんですよね。地図の中の公園の部分、そっくりそのまま谷だったのでした・・・。つまり、谷に降りて、谷を上るのです。しかも、半端ない急こう配!!!
荷物を背負い、小走りで谷を下り、登山客のように上る。

 

 

雨の降る寒空の中、汗だくで上った先にあったのは、なんてケーブルカーでした・・・。なんと、なんと!! この谷はケーブルーカーで往来できたのでした。というか、みんなケーブルカーだったのね!!!

 

 

そりゃちょっとしんどいですって、谷は。しかも、ちょっと急ぎの時は特に。取り合えず体調が戻っていて良かったのですが、汗が止まらない。

 

 

今ではGoogle Mapにも記載されているNishane本店に到着。オフィスを兼ねていますが、きちんとショールームになっていて、一般客でも買い物ができます。僕は、汗だくで倒れこむように到着し、スタッフさんからお水を渡されてしまいました。見るからにしんどそうだったんですね。

 

 

 

どれを購入しようかというのは前もって決めていました。

東日本大震災の際、東京や九州までも観光客が減ったように、トルコでは被災していない地域の観光客が激減しています。もちろん被災地の近くは半年、1年は余震があるかもしれません。でも、コロナ禍の大打撃の後にこれでは経済が、市民の生活が心配になってしまう。旅をしてみて、安全な場所だってあるのだと記すことが、バタフライエフェクトにように、少しずつ波紋を広げ、効果を発揮する日が来るかもしれない。

 

 

だから、購入したのはPapilefico (バタフライエフェクト)だったのでした。こうして買うとにも使うことにも意味を持ったPapileficoが、トルコ旅の香りとなりました。
今回、20% OFFにしてくれて、なんと15,000円ほど。 だったら100mlでも良かったかと思うけれど、それでは荷物が重くなりすぎる。

 

 

また、この日にどうしても撮影したかったのが、偽物が本店に現るという、Nose Shopスタッフシャツでの一枚。福岡では長袖に上着、シンガポールではTシャツに着替え、どのタイミングでこれに着替えるべきなのか、手荷物に入れてトイレで着替えるべきなのか、いろいろ考えた末に、スーツケースが出てくる合間にトイレで着替えたのでした。

Nose Shopの皆さまにニヤリと笑っていただけたようで。

事前の確認では、市内のフォーシーズンズでも購入が可能だそう。そして新しい空港内にも免税店に商品がありましたよ。乗り継ぎで行かれる方は是非チェックを。僕は今回事前に日程を伝えていたものの、当日は連絡をせずに出かけました。それは彼らがいなくても商品が買えるとわかったから。展示会を控えて忙しいのは目に見えていましたから。でも、その時奥でミーティングをしていたらしく、後で知った2人は嵐のように賑やかして去って言ったことをなじり、残念がってくれました。それだけで十分!! 展示会で会えるとわかっていたわけだから。

 

 

そこからは大慌てで逆戻り。もちろん買えりはケーブルカーを利用したのですが、空港に戻ってみると空港の端にある手荷物預かり所に行くのに、反対側からしか入れないことを知り、愕然。タダでさえ広い空港内を駆けずり回ってまたへとへとに。そうしてようやく国内線のラウンジに落ち着いたのでした。

久しぶりのトルコ食。あぁ、そうだった。トルコのナス料理は絶品だったと思い出したのでした。朝昼兼用の食事を取って、いざ3度目のフライトで目的地へ。

(10/04/2023)

 

 

 

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