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Ferre for Men / フェレ・フォーメン


<香 調> パウダリーウッディ
<仕 様> メンズ
<容 量> 100ml
<濃 度> EDT

トップ
ベルガモット、パイナップル、ラベンダー、アイリスリーブス
ミドル
ブラックアイリス、ローズ、ゼラニウム、エジプトジャスミン、オレンジブロッサム
ラスト
サンダルウッド、ムスク、ベチバー、パチョリ、オークモス、トンカビーン、アンバー、バニラ



2006年発売で調香はPierre Bourdon。レディースのシグネイチャーフレグランスが発売になった後、メンズの方もウォモが廃番となり、こちらがシグネイチャーフレグランスとして発売となりました。レディースもメインはアイリスでしたが、メンズもアイリスです。アイリスの中でもメンズの方は中東ヨルダンの国花となっているブラックアイリスとなりました。

 



香りはトップのフルーツがほんのアクセント程度で、すぐにアイリスが香ります。トップからめいいっぱいアイリスを満喫できるあたりはレディースと同じなのですが、レディースよりもメンズの方が強く香り、ラベンダーとゼラニウムがあるおかげで、アイリスがメンズっぽくなっています。パウダリーではありますがとてもドライな印象で、艶っぽさや甘さの感覚は少なく、フランキンセンスに似たすっきりとした樹脂っぽさとアイリスが広がっていく感じです。ローズやジャスミンはほとんど分からないですね。ウッディはありますが、オークモスっぽさも少ないです。逆にベチバーとパチョリは少し感じられます。

ディオールオムと比較するとディオールのが艶やかです。こちらの方がドライ感があり、素肌にぴったりと重なって一体化してしまう感じなのです。浮き上がって香り立つというほどの強さがないので、うっすらと持続していく感じですね。スーツというよりもYシャツ1枚の方が似合う香りかもしれません。

(18/05/2007)

上記のレヴューでもDior Hommeと比較していますが、 2005年、つまりこの香りが発売される前年にアイリスをメインにしたメンズの香りがスマッシュヒットしていたのです。特にカカオとアイリスというユニークな組み合わせは、2011年に香りがリニューアルされる前のものとして高値で取引されるほど、今でも褪せずに人気です。

その点を踏まえて発売されたのが、こちらのアイリスなわけです。カカオというコンビネーションではありませんが、メンズらしいメンズのフゼアにアイリスを重ね、且つレザーではないベースへと引き継がれていくという香りで、比較的良くある、それも印象の良さそうなフゼアに乗せたアイリスというニュアンスで、トニックさ、クラシカルなメンズ香というものをアイリスが和らげ、とてもシックにまとめられていることがわかります。オリジナルのUomoは重厚感のあるレザータバコ系のダンディなスタイルでしたから、そこから脱却して21世紀のスタイリッシュな男性像に切り替えたのでしょう。

(02/02/2021)

 

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