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開催 ■ 2007年08月18日、19日 (土日 14時〜20時)   -------  OPEN 14時〜20時

今回のテーマは「フィグ(イチジク)」

夏の果実ということで、オフ会にしてみれば果実は初めてのテーマです。イチジクは天然香料の毒性が強いために化粧品には使用しないこととなっています。よって、天然由来の様々な香料や、合成香料を組み合わせて再現されるわけですが、どこまで忠実に再現されているのか試すチャンスです。なんと言っても隠れファンの多い香りで、葉の香りが強ければメンズっぽくなりますし、果実が強くなればレディースっぽくなります。フィグを使用したメジャーな香りというと、地中海の庭やフェラガモプールオムなんかがあります。

今回は、そんなユニセックス系の香り「フィグ」にスポットをあて、世界中のフィグをテーマとした香りを24種類揃えました。オフ会の参加者は今回2日間で23名と今まで一番多いオフ会となりました。                           用意したのは24種の香りの他に、鉢植えのイチジクの樹と剥いた果実です。まずは葉をちぎってみて葉から香るグリーン香を確認して24種をチェックし、次に果実を味わってみて、口に広がる甘さと香りを確認した上で、もう一度24種を香っていただく、という形にしました。葉の香りと果実の香りがともにフィグっぽさを満開に香らせていること、葉と果実の明らかな違い、香水の中に含まれる葉と果実のイメージ。実物と比較することにより、随分と漠然としていたイメージが鮮明になったことだと思います。初めてフィグの果実を口にされた方もいらっしゃいましたが、やはり食べてから香ると、いかに忠実に再現されていたのかお分かりいただけたかと思います。では、参加者の皆様の香りの印象を中心に僕の簡易レビューを交えて比較の結果を以下にまとめてみました。 


日   時 : 2006年12月16日 14:00〜20:00
場   所 : 東京都杉並区高円寺(JRから徒歩7分)
参 加 費 : 1000円


1、Nez A NezのFigues et garcons
比較的グリーンの強いフィグ系で、「少年」というメンズっぽさはありつつも女性に人気の香り。

2、Nez A NezのMille et une figues
千夜一夜のイチジクで、上のものがグリーンであるのに対してフルーティーなのはこちら。基本的に香りは深め(少し複雑)です。

3、DiptyqueのPhilosykos
果実の甘さをしっかりと出した果実系フィグの王道とも言える香り。取扱店が多いので、手にしやすいフィグ。

4、Miller HarrisのFigue Amere
苦いフィグというタイトルの通りに、ベースノートに渋さが横たわっています。特にムエットの残り香は渋いので、好き嫌いは分かれるところ。

5、Jo MaloneのWild Fig & Cassis
さっぱりとしていて、グリーン系の清々しい香り。フローラルが出てきてカシスのフルーティーさはほとんど感じません。

6、CarthusiaのIo Capri
意外にもこのラインナップの中だと埋もれてしまうくらいに主張の少ないフィグ系。トップに少しミントがあり、イタリアらしい香りです。

7、MolinardのFleurs De Figuier
トップノートは美味しいフィグなのですが、ラストはバニラのみが残るので、バニラの甘さを感じてしまうとフィグが消えます。

8、SatilliteのA la figue !
とってもフルーティーで可愛らしいフィグ系。ボトルのピンクもアクセサリーも可愛らしくてかなりブランドらしさを良く出しています。

9、Campos di IbizaのHigo
一応ちゃんとフィグなのですが、サンプルだったからかあまり人気はなかったようです。葉と果実と共に香るフィグ系。

10、Senteur et BeauteのFigue milk
渋いベースノートが少し薬っぽく感じた人もいるかもしれません。皆さんあまり印象に残らなかった香りのようですね。

11、Fresh parfumのFig apricot
フィグだけではなくアプリコットがあるおかげでとってもフルーティーな香りになっています。

12、Henri BendelのWild fig
取り立てて珍しい系の香りではないのですが、王道の「葉と果実」というブレンドですから、とっつきやすいフィグ系です。結構バニラが出ています。

13、L'Artisan ParfumeurのPremier Figuier/Premier Figuier Extreme
トワレの方はグリーンが、エクストリームの方は果実が香るフィグ系。ウッディもそこそこ出ています。

14、EstebanのFolie de figue
タイトルはフィグリーフですが、葉だけではなく果実の香り、バランスの良いフィグ系です。このカラーシリーズは日本未発売なのですが、日本香道の傘下なのですから是非、香水も入ってきて欲しいです。

15、HeeleyのFiguier
コロンのような感覚でさっぱりと楽しめるグリーン系のフィグ。

16、Parfumerie GeneraleのJardin de Kerylos
グリーンノートが良く出ている典型的なグリーン系のフィグ。フィグだけではなくウッディと少しのマリンノートが香ります。

17、Ava LuxeのFig
4種のうちで一番果実っぽさを前面に出した香りですが、クリーミーさのさじ加減が絶妙です。

18、Ava LuxeのFig Wood
フィグの甘さというか、フィグらしさをウッディでまとめた香りで、あまり類を見ない系統。甘さが苦手な方には良いようです。

19、Ava LuxeのFig Leaf
さっぱりとしたグリーン系のフィグで、葉をちぎって香ると似た雰囲気を出しているのがわかります。

20、Ava LuxeのWild Black Fig
こちらも4つの中では果実っぽさをもった香りですが、果実よりもアンバー系のウッディがどっしりと香っており、オリエンタル系なフィグです。

21、AnthousaのFig & Vetiver
フィグとベチバーという珍しい組み合わせなので、どちらかというとフィグの方が出ています。フィグというよりもグリーン系という感じで、フィグっぽさとベチバーっぽさはどちらも薄め。

22、Antica FarmacistaのFico
僕はこの中では一番グリーンが強い系統だと思います。というか、最初からグリーンしか出てきません。フィグっぽさが霞むくらいに草っぽいグリーンが出ています。

23、St.MoritzのAurum Donna
メインがフィグでありながも他の香りがちゃんと主張している言わばフィグのあるフローラルブーケという感じ。

24、Maison berdouesのFigue delicate
フィグなのにフィグ以外のフルーツがとても強いために、結果としてとてもフルーティーになっています。



フルーティーな果実系のもの
1、Fresh parfumのFig apricot
ダントツの1位でした ! !
2、Maison berdouesのFigue delicate フルーティーだけどフィグっぽさは他のものより少ないかも
3、DiptyqueのPhilosykos 
王道です

グリーンなフィグリーフ系のもの
1、Ava LuxeのFig Leaf
ダントツの1位でした ! !

あまりフィグ系ではないもの

1、Maison berdouesのFigue delicate

オフ会参加者が好きな香りと挙げた香り
1位 DiptyqueのPhilosykos
2位 Ava LuxeのFig Leaf
3位 EstebanのFolie de figue
4位 Nez A NezのFigues et garcons
5位 Ava LuxeのFig Wood


■総括
いつもながら感じ方は人それぞれだなぁ、と感じます。フルーティーさとグリーンっぽさの組み合わせは比率が見えない中での感覚的な判断ですし、肌に乗せたわけではないムエットでの比較だということも考慮下さい。でも、一番になるのはやはりダントツなんですね。好きな系統となると皆さんバラバラなのですが、やはり王道のディプティックが悠々と1位を押さえました。面白かったのは、ミラーハリスやカルトゥージア、ラルチザン等がそれほど脚光を浴びなかったこと。それよりも、Ava Luxeが2種類も入っているあたり、皆さんの客観的な視点というか嗅覚による結果だと判断できます。好きな香りはその時々の気持ちで変わるものですが、これだけ香ったら、皆さんお好きな系統の香りのイメージがつかめたのではないでしょうか ?


<特別企画> 1人比較会セット →終了
たった1人に送られる遠隔操作の1人オフ会。いや、オフ会の雰囲気を感じるだけの企画・・・。オフ会で使用した24種の香りのムエットをアンケート用紙(比較メモ用紙)と共にお送り致します。当選者はたった1人。

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