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第7号/2008年5月21日

■祝Palazzo Vecchio大阪進出♪
皆さま、いつもproficeを御覧下さいましてありがとうございます。この度、Palazzo Vecchioが大阪に進出をすることとなりました。場所は新しく出来ます「淀屋橋odona」。大人と驚きという言葉を足した造語odonaだそうで、東京で言う丸の内のようなオフィス街だそうですからターゲットとしてはばっちり合致しました。新丸ビルと同じく「アンシェヌマンユニ/ポワンドミニョン」という店舗の中に全55種類が勢ぞろいです。店舗は御堂筋側のNo.05という区画です。ちょうど角ですね。もちろんルームディフューザー3種類も取り扱いをしておりますので、オープンの5月30日には是非、お出かけを♪そして、冷やかしで結構ですから「良い香り〜」と言いながら店内に香りを充満させてください(^^) なんて♪

大阪出店を祝いまして、Profumeria Nicciaの方では5月23日〜6月6日まで送料無料とさせて頂きます。Sample1つからでも送料は無料とさせて頂きますので、是非この機会にご利用いただければと思います。


■第10回香りのオフ会「テーマ:シングルローズ」

数えることもう10回なんですよね。メルマガも7号ですし。早いなぁ。今回のテーマはバラです。しかも、シングルローズとしています。バラ系香水は本当に多いので、いかに絞り込むかで悩んだのですが、「バラの香りが好き」という人におススメしたくなるようなバラの香水・・・というのを探せたら良いかな、と思ってシングルローズとしました。そして今回は初となる屋外でのオフ会も企画しています。神代植物園のばら園は今月のちょうど中旬から下旬がバラフェスタなのですが、低温期が続きましたので開花というか満開の日々は6月にずれ込むことが予想されますので、6月いっぱいは楽しめるのではないかと思います。オフ会につきましては関西からのご参加もあったり、初めての方も今回は多いですし、僕もとても楽しみにしています。早くも両日共に満員になりそうですが、14日の植物園の方も定員を設けておりませんので直前まで募集をしていく予定でおります。

※上のバラの画像は僕の自宅で開花した強香種のバラです。ジョーマローンのレッドロージズ風な少し酸味の強いバラが今年も元気に咲いています。

■国際バラとガーデニングショウ

毎年5月に西武ドームにて開催されますバラの祭典に今年も行ってまいりました。今年はproficeの方で告知募集をしたこともあり、総勢6名での参加だったのですが、香り好きな方々と回るのはやはり楽しいもの。皆さん、存分にバラを香られたことと思います。バラの香りの種類の多さに驚きましたよね。今年は例年よりも展示が少ないようにも感じましたが、それでも香りはいっぱいで、バラ以外にもレモンの花が咲いていたり、近寄るだけで芳香を感じるカサブランカがあったりしました。自分はどのようなバラが好きなのか、といろいろ試してみるのですが、どのバラの香りも紛れもなくバラなのです。うーん・・・それぞれに好きなんですよね。困ったなぁ・・・。

1つ驚いたのは枯れる前のバラが酸っぱい香りを発していたこと。酢酸臭ですよ。あの花を香っていた会場の皆さんはどう感じていたのでしょう。その横にあった開きかけの蕾の香りは素敵だったのに、皆さん香るのは酢酸臭のしてしまっている大輪の花だったのです。果物と一緒で腐る寸前に酢酸臭を発するなんて!!とびっくりでした。

全てがそうだとは言えませんが、バラの中でも剣咲のいわゆる花束用のものよりもオールドローズ、ダマスク系が香りが強くて皆さんお好きだった様子です。毎年この会場でバラ以外のものを買って帰るのですが、今年はなんと見つけてしまった「シナモン」の苗木を買ってしまいました。シナモンって葉っぱからの香料が得られるので、もちろん葉をちぎると香ります。葉からシナモンが香る不思議にはまって3名が苗を手にしていました(^^)バラ展なのに・・・。レモンの葉から香る香りの強さにもびっくりされていましたけど、ぺティグレンはビターオレンジの葉や枝から採取されるんです。シトラス果樹はとにかくいろんなトコから香るので楽しいです。

会場はひとだらけ!!
香る人、写真を撮る人、楽しみ方は様々

香料用のダマスクローズです♪

ヒマラヤの青いケシ。希少種です。
まさに旬なライラック♪
これ、同じ樹なんですよ。違う色が混じるなんて不思議でしょうがないです。
ゲランのナエマの元になっているナエマというバラの種類です。とっても良い香り。
特殊な方法で色水を吸わせいます。オランダからの輸入品ですが、造花みたいです。

全国的にバラが満開になる季節です。北海道から九州まで様々なばら園がありますから、是非お近くのばら園にお出かけ下さい。そして、生花を香る楽しさを味わって見て下さい。全国のばら園リストはこちら

■廃番なの?廃盤なの?

良く見かける製造されなくなった商品たちを意味する表現です。僕は必ず廃番と徹底しているのですがそれには理由があるんです。CDとかDVD、カセット等型を用意するべきものは「盤」だと思うんです。昔はレコードを良く廃盤といいましたよね。あれはレコード盤ですから当然と言えば当然なのですが、香水が同じ日用言である理由がわからなかったんです。もともとシャネルのように製品にはナンバーが付けられています。製造元では必ず製品番号・製造番号があり、更に商品番号があるわけです。商品名ではなくて番号で管理されているんですよ。ですから、その番号が製造されなくなったことで「欠番になる」(違う製品が番号を引き継ぐことはありえません)ということから「廃番」という表記の方が意味合い的に正しいと思うんですよ。きちんと「廃番」という表現をしている企業サイトを見つけると嬉しくなります。(ちなみに書籍だと絶版と言います)

■成分表の不思議

製品を日本に輸入するには成分調査をして成分表を提示する必要があります。パッケージやボトルのラベルに成分が記載してあるものがたくさんありますよね。でも、必ずしもそれだけを使用して作った製品である、ということではないんです。あのラベルに記載されている成分表というのは何を意味しているのでしょうか。

仮にA、B、C、D、Eという精油(エッセンシャルオイル)のみを使用した製品があるとします。でも、成分表には


ALCOHOL DENAT
PARFUM
WATER
BENZYL ALCOHOL
LIMONENE
COUMARIN
BUTYLPHENYL METHYLPROPIONAL
LINALOOL

と表記されていたりするのです。 LIMONENEだってCOUMARINだって香料ですから2行目のPARFUMと同じではないか、というのが疑問になるわけですよ。どうしてわざわざ別に記載しているのか。その理由はこちらです。

ALCOHOL DENAT → エタノール
PARFUM → 香料(A、B、C、D、E)
WATER → 水
BENZYL ALCOHOL → ベンジルアルコール
LIMONENE → リモネン
COUMARIN → クマリン
BUTYLPHENYL METHYLPROPIONAL → ブチフェニルメチルプロピオナール
LINALOOL → リナロール

のものたちは本当は香料である精油A、B、C、D、Eに含まれている成分だったりします。敢えて外に記載している理由は、「アレルギーを引き起こす可能性のある香料だから」なのです。当然のことなのですが、人体には全く影響のない濃度です。クマリンにも光毒性はありますが、たとえパルファムであっても皮膚感化するほどの濃度にはなりえません。それよりもベルガモットを手で剥いた方が余程しみになり安いわけで。こういうものは、例え人体に全く影響のない微量なパーセンテージであっても「表記をする義務」があるのだそうです。製造メーカー曰く、ですが。この義務は国によって違いがあると思いますが、イタリアは間違いなくありますし、フランスもあるようです。個人手作りの製品で例えばAyala Morielのような製品は1番危険だともいえます。まず成分調査をしていないこと。そして表記がないこと。更にパルファム濃度であること。

きちんと成分表記をしてある製品の方が安全性は高いわけですが、皮肉なことに天然の精油よりも合成香料の方が人体に安全だったりするのです。

Purs Sens in France

4月にParisへ出かけた際には以前あったお店がなくなってしまっていてびっくりしたのがNez A Nezです。とても良い感じのご夫妻で僕は大好きなのですが、音信不通になってしまってサイトからは購入が出来ないばかりか、お店までがなくなってしまうなんて・・・と、がっくり肩を落としていたのですが、カンヌのお店はまだあるのかなぁ・・・と考えていたら5月に入ってドイツのFirst in Fragranceが全種類の取り扱いを始めました。

良かった〜!!ブランドが生きていた!!

と喜んだのですが、取り扱いは100mlのみで価格も96ユーロと以前よりも値上がりしています。しょうがないですよね、こればっかりは。と思ってロシア進出もすると言っていたな・・・なんて各国の状況を見ていたら見つけてしまったのがフランスのサイト「Purs Sens」だったのです。このサイトはNez A Nezを10種類取り扱っていたのです。価格も89ユーロと少しお値打ちな感じだったので、早速登録をして購入に進んでみたら、なんと購入画面では74.41ユーロになってるじゃないですか。
そう、登録をした段階で免税されるようなのです。(登録時の配送先がフランス国外だから)100ml1本でFirst in Fragranceに比べて14.59ユーロもお得です。30ml×2本のセットはAtelier d'artisteAmbre a Sadeの組み合わせのみですが、それも64ユーロ→53.51ユーロです。2本で8,500円くらいなんですよ。

こちらのサイトはその他にもStephanie de Saint Aignanがあります。こちらはボンマルシェ価格と同じ50mlが80ユーロなのですが、なんと30mlもあるんですよ。ちなみに、80ユーロ→66.89ユーロでした。Luckyscentでも135ドルですから、80ユーロの時点ですでに500円くらい安いのですが、10,700円くらいになってしまってます。ちなみに、ミラーエベルトーなんかは免税後には58.83ユーロ(9500円くらい)になっちゃうんですよ。国内価格は15,500円くらいですからやはり安いですよね。Teo Cabanelもありますし、Penhaligonも安いです。


そこで気になるのは送料です。


送料は、4本で36ユーロ(5,800円)くらいかかりましたので、結構高めなのですが、免税があった分しょうがないかと納得です。もともとの価格でも買おうと思ったくらいだったのですから。送料はインターナショナルシッピング(ヨーロッパ以外)がクリック出来なかったので、ヨーロッパにしてしまったのですが、それでも追加で支払うことなく翌日には早々に配送してくれました。

イタリアに負けず劣らず郵便事情に信用のならないフランスですので、きちんと届くか心配だったのですが、フランス側のこちらのサイトの方々も同じように思っていたようで、「きちんと届いたら連絡してね!!」とメッセージを頂きました。とても良心的なサイトでしたよ。特に英語やフランス語でのやり取りは必要ありませんが、サイトは全てフランス語ですし、商品到着後に英語で「お礼メール」がかけるくらいの方はチャレンジしても大丈夫そうです。それにしてもこのサイト、本当に小さなお店のようなんですよ。普通の街中(パリではなくもっと田舎です)にある小さなお店。そんなところが日本に向けて送ってくれるだなんて考えただけで嬉しくなってしまいます。

ちなみに、注文から到着までは13日間でした。(成田まで8日間)

■国内発売の新作ニュース

まずは今月発売になった香りから。不定期に発売されるエルメスの新作「モンスーンの庭」(フランス語ではモンスーン後の庭)というタイトルでスパイシーな香りが発売されました。もちろん調香はJean-Claude Ellenaで、インドの南西部にあるKerala州を旅した際、ちょうど季節的にモンスーン(雨季)が終わって植物が活性化する時期だったそうです。そこで感じたものをユニセックスな香りとしてスパイシーフローラルとし、今年のモンスーンの始まる時期に発売を開始することになりました。ケララ州はスパイスの産地ですのでスパイスを多様しています。また、自身の作り出したベチバーアコードは使っているそうですよ。

トップ:ペッパー、ジンジャー、コリアンダー、カンタロープ
ミドル:ジンジャーリリー
ベース:ベチバー

瑞々しさがオリビアジャコベッティ風だという意見もあったり、Terre d'Hermesを瑞々しくしたという意見もあったりしますので、ジンジャーリリーというよりもウッディが前面に出ているんでしょうね。3作目はメンズ寄りのユニセックスなのかも。

今年も発売になります、Marc JacobsのSplashシリーズですが、今年は春夏というよりも夏を意識したのかスプラッシュソルベ(シャーベット)というタイトルで3種が5月30日より発売となります。

1、Basil (グリーンウッディ)
トップ:バジル、トマトリーフ、レモングラス
ミドル:フリージア、ジャスミン、オレンジブロッサム
ベース:カシュメラン(メンズに使われる合成香料名)、ホワイトムスク、サンダルウッド

2、Grapefruit (シトラスウッディ)
トップ:グレープフルーツ、オレンジブロッサム
ミドル:アクアオゾンノート、ジンジャー
ベース:アンバー、ホワイトムスク、パチョリ

3、 Pear (フルーティーウッディ)
トップ:ペア、ベルガモット、レモンゼスト
ミドル:ジュニパー、ジンアコード、フリージア
ベース:ムスク、チークウッド、ソフトアンバー

ペアをテーマにした香りってそれほど多くはありませんので、試す価値はありそうです。この3種だとペアが1番売れそうですし。

そして今度は6月ですが、まずは6月1日発売のシュウウエムラから。ブティックの25周年を記念し、今年は花美(HANABI)をテーマにラインを発売します。25周年という節目の祝い、それを花々で彩るということなのですね。香水は実に20年振りのようです。

1、Fleur de Rose
どう見てもシトラスフローラルなのですが、ポイントとしてセージが効いていたら楽しそうかも。
トップ:レモン、オレンジ
ミドル:トルコローズ、ジャスミン、イランイラン、フリージア
ベース:セージ、ウッディ

2、Fleur de Terre
「黄金の夜明けをむかえる、大地の喜び」ということでテーマカラーはイエロー。
トップ:ベルガモット、レモン、ラベンダー、ローズマリー、アニス、バジル、ミント
ミドル:ミモザ、オレンジブロッサム
ベース:シダーウッド、サンダルウッド、トンカビーン、バニラ

3、Fleur de Source
花々のソースという意味でテーマカラーはブルー。なんで花々がブルーなのかが不思議ですが、「絶え間なく湧き上がる美の泉」なのだそうです。解説がないと全く伝わらないのはどんなもんかと思います。
トップ:レモン、ラベンダー、アニス、ブラックカラント、ガルバナム、パピルス
ミドル:オレンジブロッサム、ジャスミン
ベース:コリアンダー、バジル

なんだ、こりゃ!!ですよ。ベースノートが全然ベースになっていない。でも、3つの中だと3番目が一番楽しそうな感じがします。フレッシュなアロマティックフローラルなのだと思いますけど、3つとも余計なフルーティーさを持っていない点が良さそうで。ただ、100パーセント天然香料だと謳われているのですがそれが50mlで6,825円だと不安になります。コロン並みに濃度が薄いのでは・・・。海洋深層水配合というのは日本製品らしいと思いますが、僕はあまり興味がありません・・・。

更に先月でも記載しました通りにGuerlainからはアクアアレゴリアシリーズのフィグ&アイリスと、ローリエ&レグリスが発売になります。詳細もオフィシャルに出ていますね。こちらから

Diorより6月6日に発売されるのは、Escale a PortofinoAddict 2 Summer Litchiです。Addict 2 Summer Litchiの方は皆さん予想出来る香りでしょうから割愛しまして、注目するのはEscale a Portofinoです。Portofinoというのは左の画像のような入り江の町です。イタリアのジェノヴァ近くのリヴィエラにある高級避暑地で、とても美しい入り江です。僕はどこも満員のランチ時にソムリエのいる高級店に入ってしまい、ワインを1本飲みつつランチだというのに13,000円くらいかかってしまったことがあります・・・。そんな素敵なポルトフィーノですが、やはり庶民はあこがれるわけですよ、そこで過ごすヴァカンスに。

トップ:カラブリアンベルガモット、シチリアンぺティグレン
ミドル:アーモンド、オレンジブロッサム、サイプレス、シダーウッド
ベース:サイプレス、シダーウッド

イタリアらしいすっきりさっぱりなライトシトラスウッディという感じで今年のディオールのユニセックスなサマーフレグランスという位置づけなんでしょうね。75mlが8,925円、125mlが12,600円。EDTですが軽さはコロン並みだと想像しています。シトラス系のサマーフレグランスをお探しの方は、今年はこれが良いのかも♪

後は、6月4日にEtroよりHeriotropeが発売されること、そしてびっくりするのはこの季節になんとローラメルシエから クレームブリュレのシュガースクラブ(300g/6,300円)とシャワージェル(200ml/4,200円)が発売されること。ようやくこのグルマン系シリーズが日本発売となるのですね。発売はクリームブリュレたった1種だけのようですが、今後の可能性もありうるということで嬉しい発売です。また、21日よりセルジュルタンスのアンリスが4年ぶりに50mlで限定発売となりました。こちらは数量限定のようですので、欲しい方は早めにゲットした方が良いかも。

■プレゼント (全3名様)

今回は、上のShopping Newsでも取り上げましたNez A Nezの香り3種と、イタリアのカシミアブランドであるCristiano Fissoreの香り2種

1、Marron chic / マロン・シック
2、Atelier d'artiste / アーティストのアトリエ
3、Figues et garcons / いちじくと少年
4、Cashmere donna もしくは Cashmere uomo
5、Rapsodia in Blu

以上の5種にシークレットでこれからの季節に合いそうなものを加えてプレゼント♪

応募はこちらから。(月曜日正午締め切りです→締め切りました♪たくさんのご応募ありがとうございました!!)
今回も随分と長くなってしまいましたが、お付き合い下さいましてありがとうございました ! !

 

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