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開催 ■ 2007年3月3日、4日(土、日)  -------  OPEN 14時〜20時


第6回香りのオフ会を、3/3、4の土日2日間に開催いたしました。

今回のテーマは「スミレ」

どうしても、地面近くに咲くため、そのものの香りをご存知なかった方が多いようです。参加者は土曜日が12名、日曜日が5名で計17名でした。多くの皆様にご参加頂き、花も有効に活用が出来たことを嬉しく思います。また、このオフ会のために、スミレの香りを小分けしてお送り下さった皆様に感謝いたします ! !


スミレの比較

1、マークジェイコブズのスプラッシュシリーズ「ヴァイオレット」
スプラッシュシリーズは比較的シンプルな香りが多いのですが、これはスミレというよりも甘さの強い可愛らしい香り。

2、KOSE「Eau de Parfum Violet」
とても化粧品メーカーっぽくて、日本人には受け入れやすい香りだと思います。

3、オスカーデラレンタ「オスカーヴァイオレット」
スミレの香りというよりも、紫色をイメージしたのではないかというような、可愛らしいフルーティーフローラル。

4、資生堂「花菫」
過去の限定品ながら、香りはとても慎ましやかな、資生堂らしいスミレの香り。スミレっぽさは強くはないのですが、資生堂らしさを強く感じます。

5、カリプソ「ヴァイオレット」
強いスミレ香はないのですが、爽やかなコロンのような感覚の香り。

6、ペンハリガン「ヴィオレッタ」
生花に近い甘さとパウダリーさを持った香りで、ボトルもとっても可愛らしいですよね。

7、アニックグタール「ラ・ヴィオレット」
生花っぽさは感じますが、可愛らしく女性的にまとめた香りという印象です。

8、Palazzo Vecchio「森のスミレ」
ワイルドにも感じるスミレの香り。余計な装飾をせずにしっかりとスミレを再現している香りです。時間と共に柔らかく香ります。

9、ゲラン「メテオリット」
スミレがメインですが、これも化粧品っぽさを感じるゲランらしい香り。シングルノートというよりは、香水としてまとめられた香りで、薄いヴァイオレットのベールを纏う感覚

10、キャロン「ヴァイオレット・プレシューズ」
青さ、葉の瓜っぽさを感じる少しビターなスミレの香り。こちらもキャロンらしい気品のある香り。

11、ジャンシャルル・ブロッソー「オンブル・ヴァイオレットミント」
それほどスミレは強くはなくて、グリーンの香りがさっぱりと香ります。

12、ルチアーノソプラーニ「ヴァイオレット」
価格は安いながらも比較的しっかりとスミレを再現している香り。少し甘さが強いかなぁ。パウダリーさも強くはないので使いやすい香り。

13、ヤードレー「エイプリル・ヴァイオレット」
生々しいというか、それほど強いスミレ香ではないですね。クラシカルなイギリスのコロンという印象です。

14、ウビガン「ケルク・ヴァイオレット」
さすがに「香水」らしい香り。スミレだけではなくて、どっしりと深みのある香りになっています。他がシンプルなだけに、存在感を感じた香り。

15、セルジュルタンス「ボワ・ド・ヴァイオレット」
他に類を見ない渋さを持ったスミレの香り。スミレの香りは感じるのですが、シングルノートではないために、めいいっぱいスミレを楽しむというものではないようです。最後までスミレが香るのですが、同じくらいにウッディも強く香ります。

16、ケイコメシェリ「ジェニー・ド・ボワ」
こちらも他のものと比較すると少しかわった系統のスミレ。最終的に優しい香りになるのですが、ベンゾインのような香りもしています。この比較の中では、ルタンスに近い印象で、ウッディが強いです。

17、Bath & Body Works「ヴァイオレットブーケ」
スミレというよりもベリー系の香りが入っていてとても可愛らしくてジューシーな香り。最初、ヴァイオレットというよりも「パープル」という色のイメージでブドウの香りなのかと思ったくらいでした。

18、ラルチザンパフューム「ヴェルテ・ヴァイオレット」
グリーンヴァイオレットの名の通りにグリーン系のスミレ。青さはあるものの、生花っぽさは十分に感じます。

19、サンタマリアノヴェッラ「ヴィオレッタ」

ベースのハープのグリーンがあるために、生花っぽく感じるときと石鹸のように香る時があります。石鹸のように感じていた参加者も何名かいたようです。優等生的な香り。

20、ボルサリ「ヴィオレッタ・ディ・パルマ」
可愛らしくまとめスミレの香り。ヴァイオレットリーフの青さやパウダリーさは強くなくて、スミレの花の良い部分を華やかに広げた印象です。

21、Attar Bazaar「アフリカンヴァイオレット」

一番ワイルドで、一番しっかりとした香り。ムエットでは強すぎて、離して香らないと辛いくらいに主張するスミレ。これは濃度の濃いパルファムなみのオイルだからなのですが、参加者の方々には香りが強すぎたようです。香りは生花そのもの。

22、Rance「Violette de Parme」
とっても軽やかなコロンで、ヴァイオレットの良さはしっかりと残しつつも、少しベリー系の甘酸っぱさを入れて可愛らしくもとまっている香り。



生花に近いもの
Attar Bazaar「アフリカンヴァイオレット」
コメント:濃厚だけれど生花っぽさは満点。
ペンハリガン「ヴィオレッタ」
コメント:しっかりとスミレが香っていると生花を横にすると明確でした。
Palazzo Vecchio「森のスミレ」
コメント:ムエットの香りが強くてお酒のように感じた方も(リキュールのよう)。

生花には似ていないもの
オスカーデラレンタ「オスカーヴァイオレット」
コメント:圧倒的にアンケートでトップでした。
ケイコメシェリ「ジェニー・ド・ボワ」
コメント:とっても以外なアンケート結果です。ウッディを強く感じた方が多かったのかな。
マークジェイコブズのスプラッシュシリーズ「ヴァイオレット」
コメント:似ていないけれど好きだと答えた方も多い香りでした。

独創的な技ありのスミレ
セルジュルタンス「ボワ・ド・ヴァイオレット」
コメント:やはり、シングルのスミレではないけれど、独特です。
ケイコメシェリ「ジェニー・ド・ボワ」
コメント:ケイコメシェリの香りの中では、重ねたくはない香り。

参加者の方々が好きだと感じた香り
Bath & Body Works「ヴァイオレットブーケ」
コメント:甘い香りが人気だったようですね。
資生堂「花菫」
コメント:資生堂はやはりお好きな方が多いとの証明に。
セルジュルタンス「ボワ・ド・ヴァイオレット」
コメント:これもとても以外でした。独特だけど好きな方も多いと。
キャロン「ヴァイオレット・プレシューズ」
コメント:さっぱりと気品のある香りも上位にランクです。
マークジェイコブズのスプラッシュシリーズ「ヴァイオレット」
コメント:生花っぽくはないけれど、好きだと答えた方が多かった様子。
 

総括

アンケートのご協力を頂き、それをまとめているととても面白い結果となりました。スミレの生花は好きな香りだと言う人も多いのですが、生花っぽさ満開の香りは必ずしも好きだとは限らないのだということ。ムエットと肌では違いがありますが、生花っぽさの強いペンハリガンやアニックも「好きな香り」としては人気が低かったのが意外でした。逆に、生花っぽいと感じた香りのアンケート結果は、上位がほぼ3、4ブランドに終結していたのに対し、好きな香りはというと、まとめられないくらいにバラバラだったのです。ここからも、「生花っぽさを持った香り」と「好きな香り」は必ずしも一致しない、という結果に。

資生堂の香り、ゲランやキャロン、ウビガンのような少しクラシカルなものは、お好きな方とそうでない方と二分されていたようです。参加者の方々も、マニアな方から初心者の方まで幅広くいらっしゃったことが要因なのでしようね。

とても楽しく2日間を過ごすことが出来ました。とても繊細なスミレの香りを確認するために、鉢植えを外に持ち出して香っていた方も大勢いらっしゃいました。生花を香ることで、新しく見えてきたことも多いはずです。ヘリオトロープとスイートピーの香りも、今回は香って頂くことが出来ました。花の持つ香りの良さを再確認し、少しでも身近に感じていただけたら幸いです。


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