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Kose / コーセー




Envision No.2
インヴィジョン No.2
Fortune
フォーチュン(P)
Violet
バイオレット
Charmanie
シャルマニエ
Cattleya
カトレア
       
Vice & Virtue
バイス & バーチュ No.1
パルファン
       

1897年茨城県生まれの小林孝三郎が、1946年3月2日小林合名会社を創業してスタートした日本のコスメメーカー。この創業者の小林氏は1912年に高橋東洋堂に入社し、化粧品事業に従事します。当時の高橋東洋堂(後のアイデアル)はいわゆる下請けの製造業が主であり、直接の販売を行っていませんでしたが、彼の提案により1925年よりアイデアルネットシステム(東洋堂理想網販売組織)という代理店システムを始め、全国に販売店を置いた顧客管理システムを築いて大成功。その時代の中で、製造10年、販売10年、管理10年の30年を従事して1946年に独立したのです。

 

 

もちろんアイデアルでの展開をそのまま受け継ぎ、東京コーセー会、大阪コーセー会などの販売組織を確立し、全国展開していきます。2年後には社名を株式会社小林コーセーと改め、51年には販売部門としてコーセー商事株式会社を設立。56年に株式会社アルビオンを設立し、57年からは高級化粧品シリーズとしてラボンヌのラインを発売。63年から2001年までは当時世界一の毛染め化粧品の技術を持っていたロレアルと技術提携をし、発展をしていきます。68年には香港を皮切りに世界進出を果たし、70年にはコスメデコルテをスタート。80年代に入るとティーンコスメの需要が高まり、各社がティーンコスメに主軸を置き、高価格帯とラインを分けて商品展開を行う。91年8月1日より社名を株式会社コーセーと改め、ロゴも一新。このロゴはコンパクト2つを配置した感じですが、1つ目のコンパクトの右ラインと2つ目のコンパクトの左側「くの字」になっている部分がKを現しているんですね。

 

 

1981年に小林孝三郎は会長となり、長男の小林禮次郎が社長に、3代目は三男の小林保清が中忍し、現在は孫の小林一俊が4代目社長となっています。ブランド名のKoseは、創設者小林孝三郎の孝と誠実の誠を合わせた造語で、当初の綴りはKOSEIでした。また、オフィシャルサイトの年表ではブルガリヤローズとバイオレツトが1951年となっていますが、1949年5月の記事に記載があり、ボトルもほぼ同じことから1949年以前に発売されていたものと思われます。

 

 

アイデアルやポンジー、特にカッピーなどはそうなのですが、戦前からある国内ブランドの香水の多くはイミテーションが主流でした。オリジナルで勝負していたのは資生堂くらいだったのではないでしょうか。小林孝三郎氏は1959年に1ヶ月ヨーロッパを視察旅行し、高級ラインとして発売していたラボンヌとオーリックのラインを提示したところ、そのデザイン性を誉められたそう。でも、同時に「日本の化粧品はイミテーションが多すぎる」と実感したことから戦略を見直し、デザイナーや研究者のスキルアップと育成を目指し、積極的に海外研修を行ったのです。コーセーのオフィシャルサイトの歴史の中にも、そうしたイミテーションの香水、チャネル、シプレー、ミツコ、エメロード、オリガン、黒水仙などは掲示されていませんし、そうした商品があったことすら黒歴史として埋もれています。でも、それが過去の日本の姿でした。オリジナルを作ることの意義に気づいて「モノづくり」に精進してきたからこそ、日本の化粧品が良質良品であると認められたわけで、そこに気づかなかったカッピーのような企業は時代と共に姿を消したのでした。(3/06/2020)

 

レヴュー済みのものはタイトルにリンクあり

Violet (2005年) *限定
La Valliere (1992年)
Eau de Soins Love Potion (1989年)
ダモン オードトワレ (1982年)
Adrer (1981年)
Cattleya (1980年)
雅 (1978年)
Bois (1978年)
Milieu (1978年)
Cattleya Esprique (1974年)
心 (1968年)
Aulic Chartreuse (1964年)
ラ・ド・パリ (1961年)
ひめごと (1960年)
ヘリオトロープ スペシャル (1960年)
Kose For Men オーデコロン (1959年)
純愛 (1958年)
マリーゴールド オーデコロン (1957年)
アメジスト オーデコロン (1957年)
タヒチ (1957年)
まつり花/茉莉花 (1957年)
フランスじゃ香/フランス麝香 (1957年)
エチュード (1957年)
プシケ (1956年)
慕情 (1956年)
チベット麝香 (1956年)
マドリガル (1956年)
ネロリ オーデコロン (1956年)
ノクターン (1955年)
アンヂエラス (1955年)
ジャスミン リッシェ (1955年)
忘れな草 (1955年)
君かげ草/君影草 (1954年)
セイレーン (1954年)
セ・シ・ボン (1954年)
エリザベス (1953年)
ラ・セーヌ (1953年)
麝香 (1953年)
ミツコ (1953年)
カトレア (1953年)
黒水仙 (1952年)
オリガン (1952年)
キャラ (1951年)
モレット (1951年)
シャルマン (1951年)
オロール (1951年)
ジャルダン (1951年)
エメラード/エメロール/エメロード (1950年)
アンバー (1950年)
サイクラメン (1949年)
オポポナックス (1948年)
バイオレット (1948年)
シプレー (1948年)
ジャスミン (1948年)
ヘリオトロープ (1948年)
ブルガリヤローズ (1948年)
チャネル (1948年)

La bonne
マドレーヌ (1961年)
碧 (1961年)
ジャスミン (1960年)
オリエンタル
モンテローザ (1958年)
焔 (1958年)
告白 (1958年)

Cosme Decorte
AQ (2023年)
Kimono Kihin (2020年)
Kimono Yui (2020年)
Kimono Urara (2020年)
Kimono Rin (2020年)
Decorte AQ オードトワレ
Vice & Virtue No.1 オードトワレ (2015年)
Vice & Virtue No.1 オードパルファン (2011年)
Vice & Virtue No.1 パルファン (2011年)
Envision No.4 (2008年)
Envision No.3 (2005年) *Sheer Eminence
Envision No.2 (2003年) *Wind of Hope
Envision No.1 (2003年) *Aura of Happiness
Fortune (1993年)
La Valliere (1992年)
Charmanie (1980年)
Parfum Decorte (1970年)

ライセンス事業
Paul Stuart (2011年〜)
Adidas (2010年〜)
Jill Stuart (2005年〜)

コラボレート
大分香りの博物館 *初回版のみ

feliscent
Together Foerever (2016年)
Take a Chance (2016年)
Ready To Go (2016年)
Blooming Me (2016年)
True Romance (2016年)


Official >>> 日本語

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