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■Grasseの邸宅、Villa Primerose

 

 

Atelier des Orsは1886年に建てられたというグラースの中心地からほど近い場所にある邸宅、Villa Primroseを新たな拠点とし、中東からグラースへ移動しました。もともと彼らは南仏を第二の拠点にしていたので、長く場所探しをしていたのかもしれません。毎年カンヌで開催される免税店向けの展示会では、会場外のスペース(ホテルやレストラン)で新作発表を行っていたのですが、これを機に新作発表はこのVilla Primrose発信となりました。

2024年秋のカンヌの展示会では、カンヌからほど近いグラースという地の利を生かし、ジャーナリストたちをVilla Primroseに招待してのお披露目となり、その際に内部が初公開となったのでした。

 

 

住所を頼りにタクシーで到着したVilla Primerose。ゲートが通常はきちんと閉まっているので、観光客たちやビジネス以外の訪問者たちには対応していません。飽くまでもここはオフィスであり、商談の場所です。だた、PR用(ワークショップ)に使える離れの棟もあります。

着いたよ〜、とJean-Philippeにメッセージを入れてゲートを開錠してもらう。

 

 

こちらが邸宅のエントランスなのですが、彼らのBlue Madeleineはこの邸宅の壁の色から生まれました。

 

 

訪れたのは5月27日。ちょうどその直前にこのピンクの絵画がオフィシャルのIGで公開されていました。これはローズペタルをモチーフにしたもの。

 

 

?


なんとエレガントな空間だろうか。まず到着して辺りを見回し撮影の許可を頂いて動画を撮る。でも、これは3度目のものです。何故なら、キッチンでコーヒーを淹れてくれていたJean-Philippeが話しかけてくるから。

 

 

トモー、コーヒーはロングにする?
もちろん!!

ということで多めのエスプレッソを頂く。ついでにコーヒーをテーマとした香り、Kewa Kardaを合わせて撮影を。

 

 

このブルーの容器のキャンドル、見て分かりますか? 金箔が上に貼られているんです。それを燃やしているという贅沢さ!! 壁にかかる絵はどれもブランドにつながるもので、アーティストの皆さんによる作品です。本当にセンスが良い。

 

 

訪問は13:00だったので、ランチの時間は外したつもりだったのだけれど、グラースに限らずヨーロッパのランチ休憩は長い。だから、

 

トモー、一緒にランチしない?

 

と、誘われて屋外のこのスペースでオープンランチとなったのでした。しかも、彼らのスタッフの皆さまとご一緒に。ネット担当の男性と、女性スタッフは初対面でした。後は展示会でもお会いしたことのある皆さま。キッシュとフルーツ、チーズ、キャロットケーキなどをいただき、Jean-Philippeと余談話。初めて彼に会ったのはブランドがスタートした頃だからもう10年前のこと。その時にはNightingaleは発売されていなかったから、いつから調香していたのか彼は知らなかったのでした。ついでにOrchid Mantisの発売の旨を伝えたりして。いつもは僕がいろいろと質問する側なのに、逆に質問を受ける珍しさよ。

 

 

ランチをした屋外のテーブルからはプールが見えます。ここは、オフィスではなくワーケーション施設だろう。働きたくはない。いや、水浴びしてリフレッシュするのか。

 

 

邸宅を挟んで反対側にはBBQスペースのある離れもある。その前にはラベンダー、ローズドゥメイが植えられていました。最後の1輪をスタッフが摘んでくれたのですが、もう本当に最後の最後で、摘んだそばから花弁がこぼれる。僕の目は鉢植えで植えられていたチュベローズの新芽も捉えました。

 

 

その下の段にはベルガモットやキンカンが植えられています。ジャスミンもフィグもキッチンハーブ類もスイートヴァイオレットもみんな植えられている。そう、彼らは本当の植物の原料の匂いを栽培することで学んでいたのです。その知識は本物だよ。植物に向き合っていないオーナーの皆さまも多いですからね。彼らの本気を感じるVilla Primeroseの庭。

 

 

プールのそばにはワークショップを開催するためのスペースがありました。新作発表などはこちらでされるのでしょう。

 

 

ワークショップというのは、ローズとレザーを合わせていく簡単な調香体験。ドロッパーを使い、調香をするスタイルなのですが、僕は全ての香料を熟知していたため、別のワークショップに切り替えてくれました。

 

 

それはなんと、金箔貼り!! 彼らのセラミックプレートに金箔を貼っていくという作業。もう少しきちんと丁寧に塗って貼った方が良かったと、後から気づいたのでやり直したい!! というか、二度目はもっと美しく仕上げられる。

 

 

でも、下手な完成品でも記念になるので、このまま保存することにしたのでした。贅沢なワークショップですよね。なかなか、ない。

 

 

彼らはブランドの10周年を祝い、オークの樽で寝かせた限定品をリリースしました。スモーキーなウッディノートが付加された3つの香り、しっかりと香ってきましたよ。オリジナルよりカッコいい。

 

 

ワークショップを終えると別の来訪者が到着。女性2人組はどうやらディストリビューターのよう。彼はこの後南米に向かうということで、南米市場について話をしていたのですが、僕はリオオリンピックの頃に需要が増すと予測された南米市場をリサーチしていたこともあり、彼が言及するブランド全てを知っていたことが大きく功を奏し、会話の意味を理解することが出来ていたのでした。

完全に退出のタイミングを逃し、彼女たちの話を聞いていたらなんと2時間も経っていた。さくっと訪れてご挨拶して商品を購入し、仕事の邪魔をしないで帰ろうと思っていたのに。

彼がいつも言うこと。、それは最初のサポーターは忘れないというもの。10年を待たずに大成功しているAtelier des Orsですが、 忙しい中時間を作ってくれて本当に感謝です。

(18/06/2025)

 

 

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