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Rubini / ルビーニ




Sampleレヴュー

Andrea Bissoli Rubiniが2015年に立ち上げたイタリアブランド。パッケージがとても印象的で、ボトルを包むような特殊デザインとなっています。そのもそのはず、同じテイストのNU_BEのデザインを手がけたFrancesca Gottiがこちらも手掛けているのです。

 

 

まず、このブランドのスタートラインは彼の家族にあります。マントヴァというミラノとヴェネツィアの中間に位置する北イタリアの街に住んでいる彼ですが、祖父が近くの街、ヴェローナに初めて香水ショップをオープンしたのが1936年のこと。だから彼は香水に常に接して育っていたわけですが、そこまで香水に興味があったわけではなかったようですね。自身をロックバンドのミュージシャンだと言っていますし。ただ、その香水ショップで働くようになり、GuerlainやChanelだけではなくFrederic Malleのゆうなブランドを知るようになると少し印象が変わり、最近の香りたちに満足をしなくなりました。近年のフレグランスファンが辿る、ファッションフレグランスからニッチなフレグランスへの興味の移動と同じことですよね。彼は、売上重視のフレグランスではなく、自分の好きな香りを求めてブランドを立ち上げることになったわけですが、そこにはチームが存在しました。まず、イタリア国内で有名なフレグランスブログを開設しているErmano Picco。彼のブログLa gardenia nell'occhielloは、英語とイタリア語で書かれているので、僕も以前から拝見していましたし、今では友人の1人です。まず、彼はヴィンテージに精通しているのがポイント。次にAndreaはParis郊外にあるOsmothequeに3年前に出かけた時、当時ISIPCAの学生として調香を学んでいたCristiano Canaliと出会っていたそう。彼はその後、5回目のEsxenceで開催された若き調香師たちによるコンテストで賞を取り、IFFの調香師となってデビューします。つまり、期待されている若手調香師なわけです。そして、パッケージデザインを担当したのはFrancesca Gotti。彼女はGlebaniteというこれからの時代に相応しいリサイクル素材に着目しました。それは古い建物や船の廃材となったガラス繊維から作られるリサイクル素材で、それをパッケージであり緩衝材でもある形で成形したのです。

全てが揃ったところで作られたのは、基礎を意味するFundamentalという香り。これからがとても楽しみなブランドのスタートです。彼自身まだ32歳という若さなのに最初の香りのテーマがモダンクラシカルなのですから。 (21/12/2015)

 

レヴュー済みのものはタイトルにリンクあり
odenaturae (2023年)
Nuvolari
(2021年)
Tambour Sacre
(2018年)
Fundamental
(2015年)
 

Special Thanks (Sample提供) ■Rubini (from Italy)
Official >>> 英語、イタリア語
Shopping >>> Luckyscent (USA), Aus Liebe zum Duft (First in Fragrance) ※International shipping 〔OK〕

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