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Art Meets Art / アート・ミーツ・アート




Sampleレヴュー
Besame Mucho
ベサメ・ムーチョ
Lilac Wine
ライラック・ワイン

2017年に3年ほどロレアルにいたというAli Kashaniが創設したしたパリのパフューマリー。調香は昔から音階に例えられており、調香というハーモニーは音楽に例えられることも多く、事実様々なブランドが音楽をテーマに商品づくりをしています。このブランドの特徴は、楽曲名をそのまま使用し、著作権料を支払いながらコラボしている点にあります。

 

 

2017年に6種を、翌年に1つを発売し7種で展開していたのですが、なかなか軌道に乗らず、次の一手となる商品づくりに取りかかろうとした矢先にコロナ禍へ突入となり、全てが悪化したのです。アドバイザーであり、投資家として経営を支えていたTanguy Le Baudが解決策を提案したものの、一連のコロナ禍の状況にうんざりした彼は、破産申告を行いブランド自体を閉じたのです。

Tanguy Le Baudは10年以上ランコムにいた方で、2019年よりCEOとして参加。プロジェクトに時間や資金を費やしていたため、彼が全ての資産を買い戻し、同じ名前でビジネスを続けることになったのです。彼が新たなオーナーとなり、リスタートに向けた準備を始めたのはコロナ禍2年目の2021年のことでした。

最初のラインにはI Put a Spell on Youがありました。破産申告をしていたため著作権のライセンスが白紙となっていたちょうどその時、2021年に同じ(曲をテーマとした)アイデアで、Louis VittonがSpell on Youという香りを発売したのです。本来の著作権は自分たちにあるのに、相手が大手過ぎて(戦うには)リスクが高いと判断した結果、廃番となりました。

音楽をテーマとした香りとしてタイトルを使用すると著作権料が発生します。2018年に発売されたBohemian Rhapsodyもそうした理由で、一度お蔵入りすることとなりました。現行ラインが軌道に乗り、新たな香りが発売されることになったら、いつかBohemian Rhapsodyも再販されることでしょう。

 

 

Tanguy Le Baudによって全ての契約が見直され、クリアとなってのリスタートです。商品価格は値上がりしましたが、ブランドを正しい形で守っていくには、それだけお金がかかるものだったということでしょう。今後の展開もいろいろと考えているようですので、とてもポジティブなリスタートとなりました。50mlのEdPが130ユーロ、Like a Virgin Unpluggedは160ユーロ、5種のディスカバリーセットは30ユーロ、3種のセットは20ユーロで発売に。 (29/11/2010)

2023年12月より、Nose Shopで取り扱いが開始となりました。Tanguy Le Baudが来日してのイベントも開催されるそうですよ。(07/12/2023)

 

レヴュー済みのものはタイトルにリンクあり
Bohemian Rhapsody (2018年) *廃番
Like a Virgin Unplugged (2017年)
Like a Virgin (2017年)
Besame Mucho (2017年)
Lilac Wine (2017年)
Sexual Healing (2017年)
I Put a Spell on You (2017年) *廃番
 

Special Thanks (Sample提供) ■Art Meets Art (from France)
Official >>> 英語、フランス語
Shopping >>> 未定
profice〜香水のポータルサイト〜